2013年07月26日
神様が事故を起こしてくれたのです その2
【「プチ紳士からの手紙」コラム掲載4周年記念特別企画その12】
コラム掲載4周年を記念して、過去のコラム記事を掲載しています。
「プチ紳士からの手紙」

岡山県の松井さんのお話の続きです。
※↓前回の記事を読んでない方はこちらから
神様が事故を起こしてくれましたわたしか
----------
「プチ紳士からの手紙」 2012年8月号
ヒダカズのココロの授業 比田井和孝
岡山県の松井克さんは、6年前までトップ営業マンでした。
あえて金髪にして自分を追い込み、
「これが俺のやり方だ! トップを取れば文句ないだろう!」
と言わんばかりにストイックに働き続けていたのです。
「何が何でも1位を取るんだ!」と
バリバリ働いていた松井さんはそんな時に事故に遭い、
左足を失います。
松井さんは考えました。
「もしかしたら、今までの生き方に原因があったんじゃないか?」と。
そして、
「与えられたこの命を、誰かのために使いたい。
誰かの役に立ちたい!」
と考えるようになり、
辛いリハビリにも耐え、
義足をつけて
キャリアカウンセラーを目指して勉強を始めました。
そのころ、拙著「私が一番受けたいココロの授業」と出会い、
長野まで私に会いに来てくださったのです。
私は、松井さんのことをブログに書きました。
すると松井さんからこんなメールが届いたのです。
----------
ご紹介頂きありがとうございます。
思わず、
「この人かっこいい」と他人事のように読ませて頂きました。
美恵先生の目には、すごくて、かっこよくて、強い人、に映ったようですが、
本当は、強いふりをしているだけで
僕自身は、すごく弱い奴で、
しかもとても小心者です。
本当にすごくて強いのは、
このかっこいい義足や、
僕を支えてくれている人達の方なのです。
そんな松井が、
強くてかっこよく映ったとしたら、
おそらくそれは、
家族や友人や周りの皆さんが、
『足がない? だから?それで? 』と
普通に接してくださり、
僕を特別扱いしないことで、
僕の自尊心を守ってくれているおかげなのだと思います。
そうすると、不思議なことに
『足がないことは別に大した事ではないんだ』と、
思えるようになるんです。
そうすると、
無くなった足を気にして
悩んで動けないでいる自分が
おかしく思えてきて、
自分には、
まだ『立ち上がるチカラ』があるじゃないかと
『前進するチカラ』が沸いてくるのです。
さらに、
『社会の中へ出て行ける勇気』が出てきて、
おかげさまで
『生きていくチカラ』を身に付けることできました。
松井が、「スーパー美脚」だとか言って
義足の自慢話をさせて頂いているのは、
そんな話を必要としている誰かに
僕の話が何らかの形で伝わって、
『その人には、
その人にしか味わうことの出来ない
とっても素晴らしい人生があるんだ』
と気づいて頂けたらと…願っているからなのです。
まだまだ、
キャリアカウンセラーとしては未熟者で
修行中の立場にいますが、
ご紹介頂いたことに恥じぬように、
日本一の熱いキャリアカウンセラーになれるように
一歩ずつ努めて近づいてまいりたいと思います。
----------
…私は、松井さんの言葉に思わず涙ぐんでしまいました。
私は、ブログで
「松井さんの強さ、潔さを感じた」
とお伝えしたのですが、
それは単に
「苦難を乗り越えて明るく過ごしている」
という部分にスポットを当てて
「強さ」と言いたかったのではなく、
「自分のすべてを正直に伝えてくれる」
という部分に、
とても気持ちの良い「潔さ」を感じたとを
伝えたかったのです。
そこが「カッコイイ」と思ったのです。
松井さんは
「自分はすごく弱い」「小心者なんです」
と書いていましたが、
そういう事をスッと言えるのは
すごいな…と思ったんですね。
「以前は自分の事しか考えていなかった」ということも
みんな正直に話してくださいましたもの。
私は、松井さんが目をキラキラさせて
生き生きと話す表情を見つめながら、
「どうしてここまで正直に話せるのだろう」
「このエネルギーの素(もと)は、なんなんだろう」って
ずっと考えていました。
ここまで松井さんが自分をさらけ出してくださる裏には、
松井さんの心の中に、しっかりとした、
ものすごく厚い土台というか、
芯となるものがあるのではないかと考えたのです。
そして、
すべての話のベースが「感謝」なんだ、
と気づいたときに、
ものすごく納得できました。
松井さんのお話には、とにかく
「感謝の気持ち」があふれていたのです。
事故を起こしてくれた神様への感謝、
自分が生きていることへの感謝、
家族や支えてくださる人たちへの感謝etc…。
、
松井さんの「感謝の気持ち」に
松井さん自身も支えられているように感じられました。
「生きているだけでありがたい」
「こんなにたくさんの人が支えてくれてありがたい」
…だから僕は、頑張れる。
…だから僕は、人の役に立つ仕事をするんだ!
…少しでも人の役に立てるのならば、
喜んで、自分のことをさらけ出したい
という流れを感じたのです。
私は、松井さんの「強さ」は、
「感謝の心」が持つパワーだと確信しました。
「感謝の心」が持つパワーって
本当に素晴らしいですね。
松井さんも、「感謝の心」のパワーで
こんなに変わったんですものね。

(「プチ紳士からの手紙」 2012年8月号より引用)
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↓プチ紳士からの手紙、お申し込みはこちら。1年間(12冊)2,500円です。^^
「プチ紳士からの手紙」
コラム掲載4周年を記念して、過去のコラム記事を掲載しています。
「プチ紳士からの手紙」
岡山県の松井さんのお話の続きです。
※↓前回の記事を読んでない方はこちらから
神様が事故を起こしてくれましたわたしか
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「プチ紳士からの手紙」 2012年8月号
ヒダカズのココロの授業 比田井和孝
岡山県の松井克さんは、6年前までトップ営業マンでした。
あえて金髪にして自分を追い込み、
「これが俺のやり方だ! トップを取れば文句ないだろう!」
と言わんばかりにストイックに働き続けていたのです。
「何が何でも1位を取るんだ!」と
バリバリ働いていた松井さんはそんな時に事故に遭い、
左足を失います。
松井さんは考えました。
「もしかしたら、今までの生き方に原因があったんじゃないか?」と。
そして、
「与えられたこの命を、誰かのために使いたい。
誰かの役に立ちたい!」
と考えるようになり、
辛いリハビリにも耐え、
義足をつけて
キャリアカウンセラーを目指して勉強を始めました。
そのころ、拙著「私が一番受けたいココロの授業」と出会い、
長野まで私に会いに来てくださったのです。
私は、松井さんのことをブログに書きました。
すると松井さんからこんなメールが届いたのです。
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ご紹介頂きありがとうございます。
思わず、
「この人かっこいい」と他人事のように読ませて頂きました。
美恵先生の目には、すごくて、かっこよくて、強い人、に映ったようですが、
本当は、強いふりをしているだけで
僕自身は、すごく弱い奴で、
しかもとても小心者です。
本当にすごくて強いのは、
このかっこいい義足や、
僕を支えてくれている人達の方なのです。
そんな松井が、
強くてかっこよく映ったとしたら、
おそらくそれは、
家族や友人や周りの皆さんが、
『足がない? だから?それで? 』と
普通に接してくださり、
僕を特別扱いしないことで、
僕の自尊心を守ってくれているおかげなのだと思います。
そうすると、不思議なことに
『足がないことは別に大した事ではないんだ』と、
思えるようになるんです。
そうすると、
無くなった足を気にして
悩んで動けないでいる自分が
おかしく思えてきて、
自分には、
まだ『立ち上がるチカラ』があるじゃないかと
『前進するチカラ』が沸いてくるのです。
さらに、
『社会の中へ出て行ける勇気』が出てきて、
おかげさまで
『生きていくチカラ』を身に付けることできました。
松井が、「スーパー美脚」だとか言って
義足の自慢話をさせて頂いているのは、
そんな話を必要としている誰かに
僕の話が何らかの形で伝わって、
『その人には、
その人にしか味わうことの出来ない
とっても素晴らしい人生があるんだ』
と気づいて頂けたらと…願っているからなのです。
まだまだ、
キャリアカウンセラーとしては未熟者で
修行中の立場にいますが、
ご紹介頂いたことに恥じぬように、
日本一の熱いキャリアカウンセラーになれるように
一歩ずつ努めて近づいてまいりたいと思います。
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…私は、松井さんの言葉に思わず涙ぐんでしまいました。
私は、ブログで
「松井さんの強さ、潔さを感じた」
とお伝えしたのですが、
それは単に
「苦難を乗り越えて明るく過ごしている」
という部分にスポットを当てて
「強さ」と言いたかったのではなく、
「自分のすべてを正直に伝えてくれる」
という部分に、
とても気持ちの良い「潔さ」を感じたとを
伝えたかったのです。
そこが「カッコイイ」と思ったのです。
松井さんは
「自分はすごく弱い」「小心者なんです」
と書いていましたが、
そういう事をスッと言えるのは
すごいな…と思ったんですね。
「以前は自分の事しか考えていなかった」ということも
みんな正直に話してくださいましたもの。
私は、松井さんが目をキラキラさせて
生き生きと話す表情を見つめながら、
「どうしてここまで正直に話せるのだろう」
「このエネルギーの素(もと)は、なんなんだろう」って
ずっと考えていました。
ここまで松井さんが自分をさらけ出してくださる裏には、
松井さんの心の中に、しっかりとした、
ものすごく厚い土台というか、
芯となるものがあるのではないかと考えたのです。
そして、
すべての話のベースが「感謝」なんだ、
と気づいたときに、
ものすごく納得できました。
松井さんのお話には、とにかく
「感謝の気持ち」があふれていたのです。
事故を起こしてくれた神様への感謝、
自分が生きていることへの感謝、
家族や支えてくださる人たちへの感謝etc…。
、
松井さんの「感謝の気持ち」に
松井さん自身も支えられているように感じられました。
「生きているだけでありがたい」
「こんなにたくさんの人が支えてくれてありがたい」
…だから僕は、頑張れる。
…だから僕は、人の役に立つ仕事をするんだ!
…少しでも人の役に立てるのならば、
喜んで、自分のことをさらけ出したい
という流れを感じたのです。
私は、松井さんの「強さ」は、
「感謝の心」が持つパワーだと確信しました。
「感謝の心」が持つパワーって
本当に素晴らしいですね。
松井さんも、「感謝の心」のパワーで
こんなに変わったんですものね。
(「プチ紳士からの手紙」 2012年8月号より引用)
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「プチ紳士からの手紙」
Posted by 比田井美恵 at
22:18
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