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2013年07月23日

人知れず、人の役に立とうと行動する人

【「プチ紳士からの手紙」コラム掲載4周年記念特別企画その10】

コラム掲載4周年を記念して、過去のコラム記事を掲載しています。

プチ紳士からの手紙」


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「プチ紳士からの手紙」 2012年5月号

比田井和孝 ヒダカズの「ココロの授業」

「人知れず、人の役に立とうと行動する人」

私の学校、ウエジョビ(上田情報ビジネス専門学校)では、
毎年「ココロの授業講演会」と称して、大きな講演会を開催しています。

今年の講師は、ベストセラー作家の喜多川泰先生でした。
喜多川先生は、横浜で学習塾「聡明舎」を経営されていますが、
今回の講演会には、
聡明舎の総括責任者、森末浩之先生も同行してくださいました。

森末先生は、喜多川先生と同じくらい情熱的で、
人を惹きつける魅力あふれる先生です。

私達は、森末先生のお話を、ぜひ学生たちに聴かせたいと、
喜多川先生講演会の翌日、学校で森末先生の講演会を開催しました。

森末先生は講演の中で、

「こうしようと決めたことを、誰にも言わずに黙々と続けると
 自分に自信が持てるようになる」

とおっしゃっていたのですが、
この言葉は学生たちの心に大きな影響を与えていたようです。

数日後、私の元に届いた、Hさんという女子学生からのメールに、
こんなことが書いてあったのです。

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喜多川先生と森末先生の講演を聞かせていただきました。
今までで一番面白い講演会でした!
内容がすーっと入ってくるようでした。

今日から電車通学になり、早い時間で通うことにしました。
『誰かのため』にする自分の役割を見つけたからです!
何をするのかは誰にも言いません(笑)
やり抜いたときに自分がんばったなぁ、と思いたくて、
継続による自信を経験してみたくて、始めてみました。

喜多川先生と森末先生の講演を聞いていなかったら
行動に移さなかったと思います。
参加して本当によかったです! 
素敵な講演をありがとうございました! 


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Hさんからのメール、本当に嬉しかったです。
私は、彼女が何をするのか気になりましたが、
「誰にも言いません」とありましたので
、聞くわけにもいきませんでした。

ところが数ヵ月後、彼女の友達のMさんから、
こんな話を聞いたのです。

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この前、用事があって、いつもよりもかなり早く学校に行ったら、
Hさんが一人で教室の机の上を拭いていたんです。

私、教室がいつもきれいだなぁ…と思ってはいたんだけど、
まさか誰かが拭いてくれているなんて思わなかったからビックリしちゃって
…そしたらHさん、
『見つかっちゃった』って言ったんですよ。

Hさん、森末先生達の話を聞いてから、
毎朝、誰にも見つからないように教室の机の上を拭くって自分で決めて、
ずっと頑張ってきたんですって…。


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Hさんの言っていた「『誰かのため』にする自分の役割」とは、
「クラスのみんなが気持よく勉強できるように、
みんなが来る前に机をきれいに拭いておくこと」だったんですね。
感動しました。

ウエジョビは、実は朝早くから登校する学生が多く
試験前には自習のために始業の一時間以上前から来る学生までいるくらいです。

誰もいない時間に学校に来て、
みんなが来る前にすべての机拭きを終えるためには、
かなり早い電車で来なくては間に合わないはずです。

机拭きがMさんに見つかってしまった日は、
大雪で電車が遅れた日でした。

電車のせいでHさんの登校が遅れ、
Mさんに見つかってしまったのでしょう。

それまでずっと、たったひとりで、
クラスのみんなのために何かしたいという一心で、
誰にも見られずに地道に机拭きを続けてきたHさん…素晴しいですね。

Mさんはさらに続けて言いました。

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私、Hさんの行動に感動して…
私も、何か人の役に立つことをしたいって思って…

だから、決めたんです。
私、四月から就職して車で通うんですが、
会社の駐車場のゴミ拾いをしてから出勤することにしたんです。


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私は、Mさんのこの言葉にも感動しました。
Hさんの姿を見て、
「私も何か周りの人のためにできることをしたい!」
と考えて決意したMさん…
本当に立派です。

Hさんの「人の役に立ちたいという純粋な思い」は、
Mさんにも伝播していったのです。

ウエジョビからこんな素晴らしい心を持った学生たちが巣立っていくなんて、
嬉しい限りです。

喜多川泰さんの作品、
「福に憑かれた男」(総合法令出版)の中に
「福の神に憑かれる条件」が書かれています。

そのひとつに
「人知れず、人の役に立とうと行動をしている人」とありますが
まさにHさんのことですね。

喜多川さんにこの話をお伝えしたところ、
大変喜んでブログに書いてくださいました。

そして、

「感動や憧れは人を動かす原動力となる。
 よい習慣は連鎖するのだ」

とくくってくださいました。

森末先生のお話に感動して行動したHさん、
Hさんの行動に感動して行動したMさん
…本当に素晴らしい連鎖です。

私は、学生たちに日頃から

「『幸せな人』とは、『周りの人を幸せにできる人』。
 周りの人の幸せを自分の幸せと思える人こそが『幸せな人』だ」

と伝えています。

HさんとMさんは、
まさに『周りの人を幸せにできる、幸せな人』に違いありません。

彼女達の周りから、
「よい習慣」が連鎖していき、
同時に「幸せな人」も連鎖して増えていくことでしょう。

本当に嬉しい、教師冥利に尽きる出来事でした。

(「プチ紳士からの手紙」 2012年5月号より引用)

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※森末先生がウエジョビの学生たちに話をしてくださったときの記事はこちら!
168-きっかけ2



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プチ紳士からの手紙」


  


Posted by 比田井美恵 at 23:59Comments(0)