2010年03月30日
子どものSOS届いてますか1
私が愛読している新聞に
みやざき中央新聞があります。
「みやざき」と書いてありますが、自宅に郵送で届けられるので
全国各地に読者がいます。
なんでも、読者の4割は県外だとか…。

それも納得できる内容です。
新聞の中身は、「いろんな人の講演録」。
ニュースは一切掲載されていません。
講演録、と言っても
人選が大事だと思うのですが、
「みやざき中央新聞」さんの人選には、
ハズレがありません。
ホント、ためになる話が多いのです。
購読して1年が経ちますが、
その中でも、
特に衝撃を受けた記事がありました。
北九州少年サポートセンター係長の
安永智美さんの記事です。
連載されていたのですが、
1つ記事を読むたびに、次週の配達が待ち遠しくて待ち遠しくて。
読み進めるにつれて、
「この話を、一人でも多くの方に伝えたい!」
…と思うようになり、
みやざき中央新聞さんの許可を得て、
ブログに掲載させていただくことにしました。
(みやざき中央新聞さん、ありがとうございます!)
しばらく、連載で、
安永さんの講演録をまとめてお伝えしたいと思います。
-------------
子どものSOSが届いていますか?
「非行少年じゃない。
みんな不幸少年だった!」
私は警察の相談機関である「少年サポートセンター」で、
様々な問題を抱えている子どもと出会います。
盗み、売春、薬物など…
こういう子どもに大人たちは
「非行少年」のレッテルを貼ります。
でも、これまで出合った子ども達は、
一人の例外もなく、
「不幸少年」でした。
必ず不幸な原因があって、
その結果、「悪いこと」とわかっていながら、
問題行動を起こしてしまうのです。
この問題行動の根っこを取り除けば、
「不幸少年」は出てきません。
私達警察が大切にしていることは、
「子どもを犯罪の加害者にも被害者にもしない」
そして「不幸少年をつくらない」という活動です。
子どもの問題行動の根っこはなんでしょう?
「出すべき時に
出すべきことを
出すべき人に出さなかった」ということです。
心の中に封印してしまった
不安、淋しさ、怒り、悲しみ、
これはみんな持っています。
では、なぜその感情を出せない子がいるのでしょうか。
私自身、子育てを振り返って、
「男のくせにメソメソするんじゃない」
…と言って、
息子達の
「淋しい」「悔しい」「不安だよ」という
心のSOSをはねつけていたのです。
それが間違いだったということに気付かせてくれたのが
出合った少年や保護者達でした。
数年前、中学1年生の少年が連れてこられました。
とてもかわいい顔をした、色白の少年で
うんともすんとも言いません。そこで、
「何も言わなくていいから絵を描いて」
…彼の描いた絵を見てぞっとしました。
首が切られたり、目がえぐられたり、
刺されたり、そんな絵だったのです。
私は尋ねました。
「誰が殺されているの?」
「ママ。ママに消えてほしい」
彼は3つの爆弾を持っていました。
一つ目はバタフライナイフを2本。
お母さんの首をいつでも斬ってやる…とそんな殺気が漂っていました。
二つ目は火。
コンビニに行っては商品に火をつけることを
繰り返していました。
絵の中に「火」を描くのは
心が凍っている証拠です。
孤独感で凍えている子は火に執着します。
放火をする子がそうです。
3つ目は小動物虐待。
彼は飼っているハムスターを
毎晩殺していくんです。
小動物虐待は、救急のサインです。
「なぜ僕に気付かないの?
ここまで来ているんだよ。
お母さん、ボクを止めてくれ」
…言葉には出さずに、
ハムスターを殺すことでSOSを出していたのです。
<明日に続く>
みやざき中央新聞 2009年11月23日 第2344号より、要約
みやざき中央新聞
(月1,000円で発送してくれます。
見本紙も送ってくれます)
----------
…どうですか? ドキドキですよね。
「非行少年」は「不幸少年」なんです。
私にとって、衝撃的なお話でした。
いろいろと考えさせられました。
それではまた続きは明日。
↓…いつも応援クリッククリックありがとうございます!(o^-^o)
「私が一番受けたいココロの授業 講演編」

「私が一番受けたいココロの授業」

みやざき中央新聞があります。
「みやざき」と書いてありますが、自宅に郵送で届けられるので
全国各地に読者がいます。
なんでも、読者の4割は県外だとか…。

それも納得できる内容です。
新聞の中身は、「いろんな人の講演録」。
ニュースは一切掲載されていません。
講演録、と言っても
人選が大事だと思うのですが、
「みやざき中央新聞」さんの人選には、
ハズレがありません。
ホント、ためになる話が多いのです。
購読して1年が経ちますが、
その中でも、
特に衝撃を受けた記事がありました。
北九州少年サポートセンター係長の
安永智美さんの記事です。
連載されていたのですが、
1つ記事を読むたびに、次週の配達が待ち遠しくて待ち遠しくて。
読み進めるにつれて、
「この話を、一人でも多くの方に伝えたい!」
…と思うようになり、
みやざき中央新聞さんの許可を得て、
ブログに掲載させていただくことにしました。
(みやざき中央新聞さん、ありがとうございます!)
しばらく、連載で、
安永さんの講演録をまとめてお伝えしたいと思います。
-------------
子どものSOSが届いていますか?
「非行少年じゃない。
みんな不幸少年だった!」
私は警察の相談機関である「少年サポートセンター」で、
様々な問題を抱えている子どもと出会います。
盗み、売春、薬物など…
こういう子どもに大人たちは
「非行少年」のレッテルを貼ります。
でも、これまで出合った子ども達は、
一人の例外もなく、
「不幸少年」でした。
必ず不幸な原因があって、
その結果、「悪いこと」とわかっていながら、
問題行動を起こしてしまうのです。
この問題行動の根っこを取り除けば、
「不幸少年」は出てきません。
私達警察が大切にしていることは、
「子どもを犯罪の加害者にも被害者にもしない」
そして「不幸少年をつくらない」という活動です。
子どもの問題行動の根っこはなんでしょう?
「出すべき時に
出すべきことを
出すべき人に出さなかった」ということです。
心の中に封印してしまった
不安、淋しさ、怒り、悲しみ、
これはみんな持っています。
では、なぜその感情を出せない子がいるのでしょうか。
私自身、子育てを振り返って、
「男のくせにメソメソするんじゃない」
…と言って、
息子達の
「淋しい」「悔しい」「不安だよ」という
心のSOSをはねつけていたのです。
それが間違いだったということに気付かせてくれたのが
出合った少年や保護者達でした。
数年前、中学1年生の少年が連れてこられました。
とてもかわいい顔をした、色白の少年で
うんともすんとも言いません。そこで、
「何も言わなくていいから絵を描いて」
…彼の描いた絵を見てぞっとしました。
首が切られたり、目がえぐられたり、
刺されたり、そんな絵だったのです。
私は尋ねました。
「誰が殺されているの?」
「ママ。ママに消えてほしい」
彼は3つの爆弾を持っていました。
一つ目はバタフライナイフを2本。
お母さんの首をいつでも斬ってやる…とそんな殺気が漂っていました。
二つ目は火。
コンビニに行っては商品に火をつけることを
繰り返していました。
絵の中に「火」を描くのは
心が凍っている証拠です。
孤独感で凍えている子は火に執着します。
放火をする子がそうです。
3つ目は小動物虐待。
彼は飼っているハムスターを
毎晩殺していくんです。
小動物虐待は、救急のサインです。
「なぜ僕に気付かないの?
ここまで来ているんだよ。
お母さん、ボクを止めてくれ」
…言葉には出さずに、
ハムスターを殺すことでSOSを出していたのです。
<明日に続く>
みやざき中央新聞 2009年11月23日 第2344号より、要約
みやざき中央新聞
(月1,000円で発送してくれます。
見本紙も送ってくれます)
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…どうですか? ドキドキですよね。
「非行少年」は「不幸少年」なんです。
私にとって、衝撃的なお話でした。
いろいろと考えさせられました。
それではまた続きは明日。
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