2009年11月12日
51 至誠29 あんた達の応援団だから…
さぁ、メロンを何十箱と売らなければならない羽目になって
困り果てていた中村さん達でしたが、
行商に行った最初の団地で
いつものお客さん達が、
「ここで待ってて!」と言って、みんないなくなります。
…すると、1時間ほどしてそのお母さん達が帰ってくるんです。
でも、その手には
包丁やまな板やサランラップなんかを持っているんです。
さらにその後ろから後ろから、
150人、200人もの人たちが押し寄せてきたそうです。
中村さんたちは何がどうなっているのかわからなくて、
オロオロしていると、
そのお母さん達が、メロンをパカパカ切って
「あんたニ分の一だっけ?あんた四分の一だっけ?
いくらだから、いくらだから」って、
もう話がついてるかのように、
どんどんそのメロンが売れていったそうです。
軽トラ一杯あったメロンが
ほんの1時間ぐらいで全部売れたそうです。
中村さん達はビックリして、
お母さん達に、「何があったんですか?」って聞くと、
その団地に戻っていた1時間位の間に、
子供の学校の名簿や自治会の名簿、
ありとあらゆる名簿を見ながら、
手分けして電話をかけたそでうす。
「私達の大好きな八百屋さんが、困っているの!
お願いだから、
今日、子供のおやつ、メロンにしてあげて!」
ってお願いしたそうです。
そしたら、
「いいわよ!それくらいなら協力するわよ!」
って言ってくれて
200人もの人が集まったそうです。
それを聞いた中村さんは
「そんなことで名簿を使ったら、
あとで怒られるんじゃないの?」
と聞きます。
お母さんたちは
「そんなの怒られたら怒られたで、
そん時はそん時よ~!ハハハ!
でもね、困っているあんた達を見て、
『そうなの』って素通りさせるわけには行かなかったわよ。
私達、そんな仲じゃないじゃない。
あんた達が今までにしてくれたこと見てるから、
知ってるから、
私達、あんた達の応援団だから、
素通りさせるわけにはいかなかったわよ!」
なんて言うんです。
それを聞いた中村さんも師匠も、
わんわん泣いたそうです。
そして、その1時間の売上げは
過去最高だったそうです。
メロンは単価が高いんです。
その日のうちに涼しい顔をして、
「メロン全部売れましたから~」
って支払いを済ませたそうです。
そして師匠が
「ケンカっていうのは、こうやって買うんだ」
と一言。
まさしく、
「与える者は与えられる」です。
カッコイイですねぇ。
こんな生き方。
みなさん、こんな「生き方」したいですよね。
私、この話で涙でました。
今日はこの辺にしておきます。
★さて、ずっと連載をしている中村文昭さんですが、
この11月14日、15日と、長野県内で講演されます!
ぜひぜひ、生の中村文昭さんの話を聴いてみてください!
絶対! オススメです!
11/14(土) 篠ノ井
http://pressevent.naganoblog.jp/e342446.html
11/15(日) 飯田
http://pressevent.naganoblog.jp/e344024.html
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Posted by 比田井美恵 at 19:05│Comments(0)
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