2023年07月08日
おかげで、読むのが楽しみになった
比田井通信(比田井和孝公式メルマガ)-私は幸せです!-第819号
(2023.6.24発行)
6/3に行われた
遠未真幸さん(元我武者羅應援團総監督 武藤正幸さん)の
「おかげで、死ぬのが楽しみになった」(サンマーク出版)の
出版記念トークショー、「シブ読」の動画、大好評です!
アクセス数がぐんぐん伸びています。
きっと、ヒダツー読者の皆様が
シェアして下さっているんでしょうね。
ありがとうございますm(__)m
嬉しいことに、
あるヒダツー読者の方が
「おかげで、読むのが楽しみになった」
なんてお見事なコメントを送って下さったんです!
でも、確かにこの動画観たら
そりゃ、楽しみになりますよ。
聞くところによると
早くも3刷が決まったそうです。
じわじわ来てますよ。
さぁ、まだ読んでいない方で
まだ観ていない人はまずこれを観て
本を読んでくださいね。
で・・・、
そろそろ、いいですかね。
この「おかげで死ぬのが楽しみになった」、
読むと決めていた人はだいたい読んでいますよね。
シブ読でも本の内容に関しては
ガマンしてほとんどしゃべらなかったんです。
ヒダツーでも、ほぼまったく話していませんよね。
ヒダカズ、そろそろ
ガマンの限界です。
今日は本の内容のお話をします。
いつものことですが、
「あぁ~、本は買ってあるのですが
まだ、読んでいませぇ~ん!」と
いう方はこの後は自己責任でお願いしますよ。
あれは5月の中旬でした。
できたての本を正幸さんがわざわざ、
上田に新幹線に乗って届けて下さったんです。
その時、正幸さんが
「正直言って、比田井先生の好みの本ではないと思います。
主人公は全員70歳ですし、腰は曲がって老眼で
認知症も始まっているような人が主人公なんです。
しかも、感動とかないですからね。
ダジャレばっかりのコメディーなんです。
でも、比田井先生に読んで欲しいんです。
期待しないで読んでください。」
なんて言うんです。
正幸さんがそう言うんですから
きっとそうなんでしょうと思いましたし、
確かに主人公が70歳って言われちゃうと
まだ私も経験していない年齢なので
どこまで感情移入ができるか心配になったんです。
ただ、私、正幸さんにまんまとやられました(笑)
私の好みではない・・・なんてとんでもないです。
どストライクでした。
ちょうど、その頃はちょっと忙しい時期で
これを読み始めてしまい、
寝不足になってはいけないと思いまして、
週末まで我慢したんです。
週末、満を持して読み始めました。
主人公は全員70歳です。
高校時代に応援団をやっていた4人の仲間の一人、
巣立進が亡くなって、その葬式で久しぶりに再会するんです。
亡くなった巣立の孫娘に3人に向けた「遺書」を渡され、
そこに書いてあったのが
「応援団を再結成してほしい
一生のお願いだ」
の一言です。
残された3人は困ります。
「一生を終えているやつが、
一生のお願いをするのはずるい」
なんて言いつつ、
応援団を再結成することはすぐに決まるのですが
問題は誰を応援するか・・・です。
そこで第一話。
地元の少年野球チームを
応援することにします。
試合で応援するにあたって
練習風景を見学に行くんです。
そのチームに小学6年生で
甲子園常連校からすでに目をつけられている
腰塚健斗くんという4番バッターがいます。
打撃練習を見ているだけで凄いんです。
快音を響かせてホームラン級の打球が
バンバン飛んでいくんです。
続いてバッターボックスに入ったのは
榎木周(あまね)くん。
身体も小さく華奢な周くんは
誰が見てもセンスがないのがわかります。
バットはボールにかすりもしません。
夕方近くなって監督の「集合」の声で
選手たちが集まってきます。
これで練習が終わるのかと思うと
監督がグランドに白線を引いて
20メートルほど離れたところに
もう一本の白線を引きます。
キツイ練習の最後に
20mダッシュ50本です。
選手全員が横1列に並んで監督が手を叩くと
一斉にもう一方の白線めがけて
ダッシュします。
ラインに到達するとすぐさまに折り返して
スタート位置まで走って戻る。
休む間もなくまた全力疾走で走りだす。
この繰り返しです。
小学生です。
かなりキツイです。
監督はベンチに座って
ドリンクを飲みながらコーチと
談笑してます。
主人公の一人、
元教師の板垣はその様子を見て
「最後までちゃんと見てやれよな。指導者失格だぞ」
とつぶやきます。
選手たちはもう疲れがピークです。
顔は歪んで、足取りも重くなっていきます。
そんな中で一人だけ
明らかに遅れている子がいます。
周くんです。
1本目からまわりについていけなくて
どんどん離されていきます。
監督がその様子を見て
「榎木!手を抜くな!」と一喝します。
それでもペースは落ちる一方です。
他の選手たちからかなり遅れて
周くんもなんとか50本を走り終えます。
最後は歩いていると言った方がいい状態です。
青白い顔で倒れ込む周くんを
他のチームメイトがあざ笑っています。
やっと練習が終わって
みんな帰っていきます。
ところがグランドの隅に
一人だけ残っている子がいます。
周くんなんです。
引間が「練習、終わったんじゃないの?」と聞くと
「少しだけ残ってやろうかと・・・」と周くん。
「もう5時半だよ。ご両親が心配するよ。」
「母さんはまだ仕事だし、父さんは一緒に暮らしてないんで・・・」
「そっか・・・」
「もう練習してもいいですか」
「バッティング練習、俺らが付き合おうか?」
板垣のこの言葉に
「いいんですか!」と
周くんから予想外の即答が返ってきます。
そうして、バッティング練習を始めるのですが
相変わらずボールはバットにかすりもしません。
「次、お願いします!」と周くん。
その様子を見て第一話の主人公、
引間広志は内心、
「才能もなく、
試合に出られる希望もない…
…身の程をわきまえない努力は
惨めさを生むだけだ」
と思っています。
そこで周くんにこう言います。
「なんで、そんなにがんばるんですか
努力したって無駄になるだけでしょう」
ところが周くんはその言葉を聞いて
ゆっくりバットをおろし、顔を上げ、
引間の目をまっすぐに見て
こう言ったんです。
「父さんと約束したんです。
『笑われても、歩いてでも、走れ』って」
「なんですか、それは?」
「父さんの口癖です」
周くんの目に力が宿ります。
「速く走れるかは人によって違う。
でも、走るかどうかは自分次第。
だから、笑われても、歩いてでも、走れ」
周くんにそんなことを言われた引間は、
もうかける言葉がありません。
無言でボールを投げ続けます。
周くんは懸命にバットを振り続けます。
しばらく練習をすると、
周君は「ありがとうございました!」と
グランド整備をして帰っていきました。
後日、
応援団を再結成した板垣、引間、宮瀬の3人は
亡くなった巣立が経営していた銭湯で、
風呂に入りながら応援のための打ち合わせをします。
そこで、元団長の板垣は
「あのチームで一番熱いのは周くんだ」と
言い切ります。
引間は「居残り練習してたからか?」と聞くのですが
「あんなのはただの自己満足だ」と板垣。
「じゃぁ、なんで周くんが?」
「50本ダッシュの足跡だよ。
ラインの手前で折り返した足跡が周だけなかった
あの健斗ですら何本かズルしてたぞ」と板垣。
そんなお話です。
もちろん、第一話はこの後、
実際の試合を応援にいくお話に繋がっていくのですが、
私、読んでいて、
「父さんと約束したんです。
『笑われても、歩いてでも、走れ』って」
と
「ラインの手前で折り返した足跡が周だけなかった」
この二つの台詞だけで、ブワァ~って涙出ました。
しかもこの後の試合での応援シーンがまぁ・・・。
第一話のラストシーン、
小学校、負ければ最後の試合。
万年補欠の周くんが試合に出られるのか、でられないのか。
出られたとして、どんな結果になるのか・・・
私、正幸さん・・・いや違いました、
遠未真幸さんの小説家としての
技量にうわぁ~・・・って思いました。
私の想像をはるかに上回るラストシーンに
思わず、真幸さんに
「このラスト、凄いです!」ってメールしました(笑)
「これから読む方は自己責任でお願いしますね」
って言いましたが、
今日のこんな短いヒダツーで
真幸さんが6年半かけて書いたデビュー作を
語り切ることなんてできるわけないんです。
周くんのお父さんが
なぜ周くんにそんな言葉を言い続けたのか、
その理由はなぜなのか。
第一話だけでもまだまだ読みごたえがあります。
私、その日、1日で完読したんです。
で・・・名言が山ほどあるんです。
私、その名言をメモを取りながら読んでいたら
時間が半端なくかかるんです。
あの日、朝から読み始めて
噛みしめるように読んでいたら
読み終わったのは夜になっていました(笑)
読み終わったとき、とっても気持ちが良かったんです。
「死ぬのが楽しみになる」ってこういうことかと
ちょっとわかりました。
もちろん、これは
「だから、早く死にたい」なんてことじゃありませんよ。
誰でも必ずいつか死ぬんです。
誰でもそこに向かって生きているんです。
誰のところにも必ずいつかやってくる「死」を
心から楽しみだと思えるには、
今をどう生きるか・・・ですよね。
とぉ~っても大事なことをこの本は
伝えてくれています。
正幸さん、凄い本書きました。
伊達に6年半かけていませんよ。
いやぁ~、6年半ではありません。
正幸さんの今までの人生をすべて使わなかったら
この本は書けません。
ぜひ、ヒダツー読者の皆様、全員に読んで頂きたい本です。
かなり、期待度あげてしまいましたね(笑)
ダジャレいっぱいのコメディー小説ですから
気楽に読んでみてください。
おかげで死ぬのが楽しみになった
それではまた!
■■第7回ウエジョビ講演会■■■
ひきたよしあき氏講演会
~思いを言葉にする力~
1.日時 2023.7.14(金)
13:40~16:30(入場13:20より)
2.会 場 上田市文化会館大ホール
3.主 催 上田情報ビジネス専門学校(校長 比田井 美恵)
386-0012長野県上田市中央3-7-5 0268-22-0255
4.スケジュール
第1部 講演「思いを言葉にする力」
第2部 授業「言語化力がぐんと高まるコツ」
5.申込
予約が必要です。申込はコチラ!
■■ココロの授業講演会■■■
WBC侍ジャパンヘッドコーチ白井一幸氏を迎えて
侍ジャパン世界一のヒミツをお話しいただきます。
1.月 日:2023年10月28日(土)
時間帯:12:30-16:00
2.会 場:上田市サントミューゼ 大ホール
3.主 催:上田情報ビジネス専門学校
TEL:0268-22-0255
4.入場料:無料
5.定 員:1500名
6.ご予約はこちらの「申込フォーム」よりお願いします
■■【信州大愚塾withヒダカズ】のお知らせ希望■■■
日 程:2024.4.13(土)多分13:00スタート
会 場:上田市サントミューゼ小ホール
定 員:200名
参 加:有料(金額はまだ決まっていません)
※ヒダカズ個人の主催です。
詳しいことが決まりましたら、お知らせいたします。
(まだ申込ではありませんのでご安心ください)
下記フォームに登録して下さった方に
いろんなことが決まり次第、お知らせします↓
登録はこちら
■■FM長野「ヒダカズのココロの授業」■■■
【野球を通じてどんな人間になるか】(2023.3.1放送)
我が母校、野沢北高校校長の柳澤先生が野球部の監督をしていた頃、ずっと選手たちに言ってきたのが「大事なことは野球を通じてどんな人間になるか」です。
そしたらある時、一人の選手が言うんです。「僕は〇〇な人間になるために野球をやっています」と。
↓こちらもよろしくお願いします。
■美恵校長のウエジョビ日記。
「思い」があって心が整って初めて相手の心に届く
(2023.6.24発行)
6/3に行われた
遠未真幸さん(元我武者羅應援團総監督 武藤正幸さん)の
「おかげで、死ぬのが楽しみになった」(サンマーク出版)の
出版記念トークショー、「シブ読」の動画、大好評です!
アクセス数がぐんぐん伸びています。
きっと、ヒダツー読者の皆様が
シェアして下さっているんでしょうね。
ありがとうございますm(__)m
嬉しいことに、
あるヒダツー読者の方が
「おかげで、読むのが楽しみになった」
なんてお見事なコメントを送って下さったんです!
でも、確かにこの動画観たら
そりゃ、楽しみになりますよ。
聞くところによると
早くも3刷が決まったそうです。
じわじわ来てますよ。
さぁ、まだ読んでいない方で
まだ観ていない人はまずこれを観て
本を読んでくださいね。
で・・・、
そろそろ、いいですかね。
この「おかげで死ぬのが楽しみになった」、
読むと決めていた人はだいたい読んでいますよね。
シブ読でも本の内容に関しては
ガマンしてほとんどしゃべらなかったんです。
ヒダツーでも、ほぼまったく話していませんよね。
ヒダカズ、そろそろ
ガマンの限界です。
今日は本の内容のお話をします。
いつものことですが、
「あぁ~、本は買ってあるのですが
まだ、読んでいませぇ~ん!」と
いう方はこの後は自己責任でお願いしますよ。
あれは5月の中旬でした。
できたての本を正幸さんがわざわざ、
上田に新幹線に乗って届けて下さったんです。
その時、正幸さんが
「正直言って、比田井先生の好みの本ではないと思います。
主人公は全員70歳ですし、腰は曲がって老眼で
認知症も始まっているような人が主人公なんです。
しかも、感動とかないですからね。
ダジャレばっかりのコメディーなんです。
でも、比田井先生に読んで欲しいんです。
期待しないで読んでください。」
なんて言うんです。
正幸さんがそう言うんですから
きっとそうなんでしょうと思いましたし、
確かに主人公が70歳って言われちゃうと
まだ私も経験していない年齢なので
どこまで感情移入ができるか心配になったんです。
ただ、私、正幸さんにまんまとやられました(笑)
私の好みではない・・・なんてとんでもないです。
どストライクでした。
ちょうど、その頃はちょっと忙しい時期で
これを読み始めてしまい、
寝不足になってはいけないと思いまして、
週末まで我慢したんです。
週末、満を持して読み始めました。
主人公は全員70歳です。
高校時代に応援団をやっていた4人の仲間の一人、
巣立進が亡くなって、その葬式で久しぶりに再会するんです。
亡くなった巣立の孫娘に3人に向けた「遺書」を渡され、
そこに書いてあったのが
「応援団を再結成してほしい
一生のお願いだ」
の一言です。
残された3人は困ります。
「一生を終えているやつが、
一生のお願いをするのはずるい」
なんて言いつつ、
応援団を再結成することはすぐに決まるのですが
問題は誰を応援するか・・・です。
そこで第一話。
地元の少年野球チームを
応援することにします。
試合で応援するにあたって
練習風景を見学に行くんです。
そのチームに小学6年生で
甲子園常連校からすでに目をつけられている
腰塚健斗くんという4番バッターがいます。
打撃練習を見ているだけで凄いんです。
快音を響かせてホームラン級の打球が
バンバン飛んでいくんです。
続いてバッターボックスに入ったのは
榎木周(あまね)くん。
身体も小さく華奢な周くんは
誰が見てもセンスがないのがわかります。
バットはボールにかすりもしません。
夕方近くなって監督の「集合」の声で
選手たちが集まってきます。
これで練習が終わるのかと思うと
監督がグランドに白線を引いて
20メートルほど離れたところに
もう一本の白線を引きます。
キツイ練習の最後に
20mダッシュ50本です。
選手全員が横1列に並んで監督が手を叩くと
一斉にもう一方の白線めがけて
ダッシュします。
ラインに到達するとすぐさまに折り返して
スタート位置まで走って戻る。
休む間もなくまた全力疾走で走りだす。
この繰り返しです。
小学生です。
かなりキツイです。
監督はベンチに座って
ドリンクを飲みながらコーチと
談笑してます。
主人公の一人、
元教師の板垣はその様子を見て
「最後までちゃんと見てやれよな。指導者失格だぞ」
とつぶやきます。
選手たちはもう疲れがピークです。
顔は歪んで、足取りも重くなっていきます。
そんな中で一人だけ
明らかに遅れている子がいます。
周くんです。
1本目からまわりについていけなくて
どんどん離されていきます。
監督がその様子を見て
「榎木!手を抜くな!」と一喝します。
それでもペースは落ちる一方です。
他の選手たちからかなり遅れて
周くんもなんとか50本を走り終えます。
最後は歩いていると言った方がいい状態です。
青白い顔で倒れ込む周くんを
他のチームメイトがあざ笑っています。
やっと練習が終わって
みんな帰っていきます。
ところがグランドの隅に
一人だけ残っている子がいます。
周くんなんです。
引間が「練習、終わったんじゃないの?」と聞くと
「少しだけ残ってやろうかと・・・」と周くん。
「もう5時半だよ。ご両親が心配するよ。」
「母さんはまだ仕事だし、父さんは一緒に暮らしてないんで・・・」
「そっか・・・」
「もう練習してもいいですか」
「バッティング練習、俺らが付き合おうか?」
板垣のこの言葉に
「いいんですか!」と
周くんから予想外の即答が返ってきます。
そうして、バッティング練習を始めるのですが
相変わらずボールはバットにかすりもしません。
「次、お願いします!」と周くん。
その様子を見て第一話の主人公、
引間広志は内心、
「才能もなく、
試合に出られる希望もない…
…身の程をわきまえない努力は
惨めさを生むだけだ」
と思っています。
そこで周くんにこう言います。
「なんで、そんなにがんばるんですか
努力したって無駄になるだけでしょう」
ところが周くんはその言葉を聞いて
ゆっくりバットをおろし、顔を上げ、
引間の目をまっすぐに見て
こう言ったんです。
「父さんと約束したんです。
『笑われても、歩いてでも、走れ』って」
「なんですか、それは?」
「父さんの口癖です」
周くんの目に力が宿ります。
「速く走れるかは人によって違う。
でも、走るかどうかは自分次第。
だから、笑われても、歩いてでも、走れ」
周くんにそんなことを言われた引間は、
もうかける言葉がありません。
無言でボールを投げ続けます。
周くんは懸命にバットを振り続けます。
しばらく練習をすると、
周君は「ありがとうございました!」と
グランド整備をして帰っていきました。
後日、
応援団を再結成した板垣、引間、宮瀬の3人は
亡くなった巣立が経営していた銭湯で、
風呂に入りながら応援のための打ち合わせをします。
そこで、元団長の板垣は
「あのチームで一番熱いのは周くんだ」と
言い切ります。
引間は「居残り練習してたからか?」と聞くのですが
「あんなのはただの自己満足だ」と板垣。
「じゃぁ、なんで周くんが?」
「50本ダッシュの足跡だよ。
ラインの手前で折り返した足跡が周だけなかった
あの健斗ですら何本かズルしてたぞ」と板垣。
そんなお話です。
もちろん、第一話はこの後、
実際の試合を応援にいくお話に繋がっていくのですが、
私、読んでいて、
「父さんと約束したんです。
『笑われても、歩いてでも、走れ』って」
と
「ラインの手前で折り返した足跡が周だけなかった」
この二つの台詞だけで、ブワァ~って涙出ました。
しかもこの後の試合での応援シーンがまぁ・・・。
第一話のラストシーン、
小学校、負ければ最後の試合。
万年補欠の周くんが試合に出られるのか、でられないのか。
出られたとして、どんな結果になるのか・・・
私、正幸さん・・・いや違いました、
遠未真幸さんの小説家としての
技量にうわぁ~・・・って思いました。
私の想像をはるかに上回るラストシーンに
思わず、真幸さんに
「このラスト、凄いです!」ってメールしました(笑)
「これから読む方は自己責任でお願いしますね」
って言いましたが、
今日のこんな短いヒダツーで
真幸さんが6年半かけて書いたデビュー作を
語り切ることなんてできるわけないんです。
周くんのお父さんが
なぜ周くんにそんな言葉を言い続けたのか、
その理由はなぜなのか。
第一話だけでもまだまだ読みごたえがあります。
私、その日、1日で完読したんです。
で・・・名言が山ほどあるんです。
私、その名言をメモを取りながら読んでいたら
時間が半端なくかかるんです。
あの日、朝から読み始めて
噛みしめるように読んでいたら
読み終わったのは夜になっていました(笑)
読み終わったとき、とっても気持ちが良かったんです。
「死ぬのが楽しみになる」ってこういうことかと
ちょっとわかりました。
もちろん、これは
「だから、早く死にたい」なんてことじゃありませんよ。
誰でも必ずいつか死ぬんです。
誰でもそこに向かって生きているんです。
誰のところにも必ずいつかやってくる「死」を
心から楽しみだと思えるには、
今をどう生きるか・・・ですよね。
とぉ~っても大事なことをこの本は
伝えてくれています。
正幸さん、凄い本書きました。
伊達に6年半かけていませんよ。
いやぁ~、6年半ではありません。
正幸さんの今までの人生をすべて使わなかったら
この本は書けません。
ぜひ、ヒダツー読者の皆様、全員に読んで頂きたい本です。
かなり、期待度あげてしまいましたね(笑)
ダジャレいっぱいのコメディー小説ですから
気楽に読んでみてください。
おかげで死ぬのが楽しみになった
それではまた!
■■第7回ウエジョビ講演会■■■
ひきたよしあき氏講演会
~思いを言葉にする力~
1.日時 2023.7.14(金)
13:40~16:30(入場13:20より)
2.会 場 上田市文化会館大ホール
3.主 催 上田情報ビジネス専門学校(校長 比田井 美恵)
386-0012長野県上田市中央3-7-5 0268-22-0255
4.スケジュール
第1部 講演「思いを言葉にする力」
第2部 授業「言語化力がぐんと高まるコツ」
5.申込
予約が必要です。申込はコチラ!
■■ココロの授業講演会■■■
WBC侍ジャパンヘッドコーチ白井一幸氏を迎えて
侍ジャパン世界一のヒミツをお話しいただきます。
1.月 日:2023年10月28日(土)
時間帯:12:30-16:00
2.会 場:上田市サントミューゼ 大ホール
3.主 催:上田情報ビジネス専門学校
TEL:0268-22-0255
4.入場料:無料
5.定 員:1500名
6.ご予約はこちらの「申込フォーム」よりお願いします
■■【信州大愚塾withヒダカズ】のお知らせ希望■■■
日 程:2024.4.13(土)多分13:00スタート
会 場:上田市サントミューゼ小ホール
定 員:200名
参 加:有料(金額はまだ決まっていません)
※ヒダカズ個人の主催です。
詳しいことが決まりましたら、お知らせいたします。
(まだ申込ではありませんのでご安心ください)
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【野球を通じてどんな人間になるか】(2023.3.1放送)
我が母校、野沢北高校校長の柳澤先生が野球部の監督をしていた頃、ずっと選手たちに言ってきたのが「大事なことは野球を通じてどんな人間になるか」です。
そしたらある時、一人の選手が言うんです。「僕は〇〇な人間になるために野球をやっています」と。
↓こちらもよろしくお願いします。
■美恵校長のウエジョビ日記。
「思い」があって心が整って初めて相手の心に届く
Posted by 比田井美恵 at 13:46│Comments(0)
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