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2021年09月25日

「身口意の三業」…心を大事にしすぎないことが大事

比田井通信-私は幸せです!-第728号
(2021.9.23発行)

こんな高校2年生の男の子がいます。

昨年の11月から2ヶ月間不登校。

理由は
学校生活、提出物、部活がめんどくさい。
行動力がない。
嫌なことから逃げてばかり。

さらにそこから生まれる劣等感、
このままではいけない。
変わりたい。

でも、どうしていいかわからない。

今は一応、高校に通えているのですが
めんどくささと不安で
週2回ほどは欠席。

勉強もしないし、
趣味のギターもやる気が起きない。

ただスマホの画面を眺めているだけ。

周りのクラスメイトは
ちゃんとしているのに
自分は嫌なことから逃げているばかり。

みんなができている、
当たり前のことができない。

それが一番辛い。

自分に足りていないものは何か
教えて下さい。

そんな悩みを持っています。


もしかすると、このヒダツーを
読んでくれている中高生のなかに

「うわぁっ、僕のことだ・・・」

と思った人がいるかもしれません。

大人の人でも
「自分のことだ・・・」
と思った人がいるかもしれません。

あっ、高校2年生の男子ですので、
「もしかしてカンタ君のこと?」
と思った人がいるでしょうか(笑)

「勉強しない」
「やるべきことができない」

この辺は一緒ですが、
どうも、悩んでいるようには見えません(笑)
学校には嫌がることもなく通っています。

ちょっとは「変わりたい」と
悩んでほしいものです(笑)

そう考えると
「悩み」というのも
必要なことなんでしょうね。

さぁ、この少年に
御存知、大愚和尚がしたアドバイスは・・・

===========

「わかっちゃいるけど動けない」
という人が抱える
問題点の一つは

自分の「感情」「気持ち」「考え方」に対して
重きを置きすぎることです。

「心」というものを大切にしすぎて、
その結果、行動できないという人が
大変多いと感じます。

「めんどくさい」とか「イヤ…」
という気持ちがあるから行動できない
…というのは間違いです。

===========

こんなこと、言うんです。

どうですか?

「心を大切にしすぎる」

って言ってますよ!
なんてことを
言うんでしょうか!

私はこのヒダツーで、
「心が大事です!」
「心を大切にしましょう!」
ってずっと言ってきましたよね。

「私が一番受けたいココロの授業」の
著者ですし・・・(笑)

ところが、大愚和尚は

「心を大切にしすぎる」

って言うんです。



でも・・・・、



その通りです。


もちろん、心は大切です。

ですが、「心」を大切にし過ぎると
ろくなことになりません。

自分の行動や人生が
「心」に囚われていきます。

大愚和尚はこう続けます。

私たちは
感情で思ったことを
言葉にして
行動に移します。

仏教の言葉で

「身口意の三業(しんくいのさんごう)」

というものがあります。
「身」とは「からだ」という意味です。
「行動」のことです。

「口」は「くち」ですから、
「言葉」のことです。

「意」は「意志」「気持ち」「心」という意味です。

思って、
話して、
行動する。

生きるということは
この繰り返しです。

ところが、
「身口意の三業」の
「身口意」の順番は逆なんです。

「身(行動)」
  ↓
「口(言葉)」
  ↓
「意(心に思うこと)」

これが、

思って(意)、
言葉にして(口)、
行動する(身)。

の順番だと、とたんに
行動ができなくなってしまう
ことがあるんです。

現代人は
「心」や
「気持ち」や
「考え」を
大事にしすぎて・・・

行動することを最後に
してしまいます。

「嫌だからやらない」

これ、順序が逆です。

「よぉ~く考えて行動しよう」

これも順序が逆です。


人間は動物の一種です。

「動物」とは
「動く物」と書きます。

すべての「動物」の原動力は
「動く」ことから生まれます。

ここを勘違いすると
心の病に陥りやすくなったり、
「やらなければいけないと思っているのにできない」
という「ジレンマ」に陥ります。

心の状態が
良い状態であれば

思ったことを
言葉にして
行動したら
どんどん良くなるでしょうね。

逆に、心の状態が
あまりよくないときに
これをやってしまうと
どんどん悪くなっていきます。

白石康次郎さんがよく言う、

「いい判断をしようと思ったら
 まず、いい判断ができるような
 心の状態を作ることが先。
 だから、機嫌がよくない時には
 判断しません」

というのと同じです。


さて、この高2の少年に
大愚和尚がしたアドバイスはというと、
具体的で、誰にでも実行できることです。

うまくいかない人は
その「誰にでもできること」をやろうともせずに、
「そんなことをして、なんの意味があるの?」
と言うんです。

でも、この、
「なんの意味があるのか?」
という心を大切にし過ぎると
もう、行動はできません。
なにも変わりません。

残るのは
「大愚和尚になんて相談しなきゃよかった」
という心です。

「大愚和尚に相談しても
 なにも自分は変わらなかった」

そんな風に考えてしまう自分のことを
自分はもっと嫌いになっていきます。
心が病みます。

心の状態が良くないときには
心を大切にする必要はありません。

先週、大愚和尚の幼少期のお話をしたので
今日は高校生の頃のお話をしたかったのですが、
たまたま観たこの動画で
「たしかにそうだ!」と思ってしまったものですから、
いろいろ考える前に行動しました(笑)

いや、実はですね・・・
なぜ、「たしかにそうだ!」と
思ったかといいますと、

今朝、私の心の状態が
あまり良い状態ではなかったんです。

なぜかというと…

実は、実家で米を作っていまして
↓こちらは、今年の4月、代掻きをした時の写真です。(運転手はカンタです)
「身口意の三業」…心を大事にしすぎないことが大事

今日、午前中だけ実家の稲刈りを
する予定だったんです。


ところが、昨夜、
予報ではくもりのはずだったにもかかわらず、
けっこう雨が降ったんです。

すると、迷いがでてきたんです。

「昨日、雨降ったし・・・
 田んぼがぬかって大変かも・・・
 週末まで天気もよさそうだし、
 今日はやめておこうか・・・
 もっと眠っていたいし・・・」

なんて、
「なまけ心」がでてきてしまったんです。

カンタもなかなか起きてこなくて
イライラもするわけですよ。

でも・・・、私、
偉かったですよ(笑)

そんな「なまけ心」を大切にしすぎず、
行きました。

稲刈り、やってきました。

まぁ、気持ちのいい天気で、
秋風が気持ちよくて、
もぉ、心が変わっているんです。

そこにきて、大愚和尚の
「心を大切にしすぎない」のお話ですよ!

「その通り!」って思いますよね(笑)


大愚和尚から
高校2年生の男子への
具体的なアドバイスはここには書きません。

きっと、大愚和尚から聴いた方が心にしみると思うので
ぜひご覧ください↓




■■FM長野「ヒダカズのココロの授業」■■■

2021.7.7放送【挨拶しても返事が返ってこない】

さぁ、今日から今年の4月にウエジョビに入学してきた「Kくん」の長期シリーズが始まります。ある日、私の授業の感想にKくんが「僕が挨拶しているのに、挨拶を返してくれない人がいます。そういう人にはもう挨拶をしなくてもいいんじゃないかと思うのですが、比田井先生はどう思いますか?今度、1対1で話がしたいです」なんて書いて来たんです。


※ラジオのバックナンバーコチラ↓
「身口意の三業」…心を大事にしすぎないことが大事





Posted by 比田井美恵 at 14:48│Comments(0)
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