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2014年12月03日

中途半端では「極限状態」はやってこない

12月1日に配信された比田井通信(ヒダカズ非公式メルマガ)よりお届けします!

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11/29、カンタが通っていた保育園での講演会。
日曜日、安曇野市穂高での講演会、無事に終わりました。

寛太も前説、頑張りましたよ(笑)
中途半端では「極限状態」はやってこない

リハーサルの方が元気よくできていたのですが、
本番、お客さんを前にしたら、
かなり、緊張している様子でした。

またそれが可愛かったです(笑)

穂高の講演も、昨年とっても雰囲気がいい講演だったので、
印象に残っていたのですが、

今年来て下さったお客さんも、
ホントに雰囲気がよくて、
楽しくお話しできました。
穂高、大好きです!
中途半端では「極限状態」はやってこない

さて・・・・お待ちかねの「伊澤の部屋」、
届きましたよ!

本当は昨日、ちゃ~んと届いていたのですが、
昨日、発行できずにすみませんm(__)m

それでは、「伊澤の部屋」、お楽しみください↓

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【伊澤の部屋:2014年11月号】


押忍!!
我武者羅應援團の伊澤でございます。
中途半端では「極限状態」はやってこない

先日、近所の中華料理屋さんで
中華丼を注文したときのことです。

伊澤「中華丼の普通盛りお願いします」

店員「大盛りにしなくて大丈夫ですか?」

伊澤「普通盛りで大丈夫です」

店員「普通盛りはすごく少ないですけど
   大盛りにしなくて大丈夫ですか?」

伊澤「普通盛りで大丈夫です」

店員「・・・普通盛りで・・・わかりました」

かなり肩を落として
オーダーを通されました。

プラス150円の大盛りを
お客さんから獲得する
ノルマがあったのかもしれません。

しかし店員さん、申し訳ない。
僕は所詮、普通盛りの男です。

「普通盛りはすごく少ない」
という言い方がヘンテコで面白かったです。
店員さん、ありがとう。

案の定、割とボリュームのある
中華丼(普通盛り)が出てきました。
チャンチャン。

というわけで
今月は『食』について
書かせていただきました。

文章量も大盛りではなく
『普通盛り』になっております。
それではどうぞ!!


=======================


『おいしさ』


「最後の晩餐にあなたは何を食べますか?」

僕が有名になったとき
インタビュアーに聞かれるだろうから
自分にとって一番おいしい食べ物について考えてみた。

「僕にとって一番おいしい食べ物は
『納豆ごはん』です」

安っぽい男だ、と批判するのはやめてほしい。

むしろ調理いらずで栄養もとれる
日本が世界に誇るべきパーフェクト食材である
納豆を選んだ僕のセンスを褒めてほしいものである。

はたまた、こんな答えはどうだろう。

「僕にとって一番おいしい食べ物は
『母が作ってくれる肉じゃが』です」

確かに、答えとしては100点満点だろう。

しかし残念ながら
僕の実家の食卓に肉じゃがはあまり登場しない。
この答えもダメなのである。

僕にとって一番おいしい食べ物は・・・



一番おいしい食べ物について考えるとき
思い出すのは大学時代のことだ。

僕は入学して間もなく
体育会のワンダーフォーゲル部に入部した。

山登り、川下り、サイクリングや海外旅行など
いろんなアウトドア活動ができる部活だ。

「何て楽しそうなんだ!」
僕は期待に胸をふくらませて
最初の練習に参加した。

しかし練習に行ってみると
筋トレ、持久走、坂道ダッシュと
結構なハードメニュー。

僕の描いていた部活とは
まったく違う生活が待っていた。

その後も安全な山登りをするための勉強会や
リュックにペットボトルを入れてひたすら歩き回ったりと
地味な練習の日々が待ち構えていた。

すべては『夏合宿』に向けての準備だった。

『夏合宿』とはワンダーフォーゲル部が
伝統的に続けている1年で最も大きな行事。

長野県のアルプスに2週間こもり
ひたすら山脈を登ったり降りたりする。

その期間の食事は自分たちで作るので
リュックに食材を詰めて運ばなければならない。

そして食材の軽量化をはかるために
『乾燥野菜』なるものを自前で作り持って行くのだ。
作り方はいたってシンプルだった。

野菜を包丁で薄く切り
その細切れを新聞紙に載せて
一日中、日なたに干しておく。

それでも乾燥が足りなかったら
干からびるまで直接ドライヤーを当てるのだ。

新鮮な野菜本来の瑞々しさを失いチリチリに干からびた
目の前のニンジン・ピーマン・ナス・カボチャからは
微かに異臭すらただよっている。

一度、練習で乾燥野菜を水に戻して
カレーを作ってみたのだが
野菜はかたいし何だかコゲ臭い。

山での食事が期待できないことは
あきらかだった。

それらをビニール袋に
小分けして詰め込み乾燥野菜は完成。
ついに夏合宿本番である。

山登りの大変さは
自分の想像をはるかに超えていた。

トレーニングをしていたとはいえ
1年生の僕は周りの同期や先輩たちに
ついていくだけで必死だった。

僕らのパーティーは6人1チーム。
お互いに声をかけ合いながら
何とかその日のテント場を目指す。

途中から雨が降ってきたので
カッパに着替えて寒さに耐えながら
ひたすらに歩き続ける。

景色もまったく変わらない中で
30分歩いては10分休むという繰り返しで
体力的にも精神的にもどんどん疲れがたまっていく。

最初はみんなで歌をうたったり
しりとりをしながら歩いていたのだが
どんどん口数が少なくなっていった。

「もうダメだ・・」と弱音を吐く寸前。
ギリギリの状態を迎えたとき
ようやくその日の目的地に到着。

みんなでテントを建てると
倒れるようにテントの中に転がり込んだ。

今まで生きてきた中で
体力的に一番大変だった。
雨にも打たれ体も芯まで冷え切っている。

しかし休んでいる暇はない。
すぐに食事をとって
明日のために睡眠時間を確保しなければならない。

僕はヘトヘトな体を起こし
かじかんだ手でリュックを開けて
乾燥野菜を取り出した。

みんなで役割分担をして調理。
その日のメニューは
一度練習でも作ったカレーだ。

「野菜はかたくてコゲ臭いだろうけど
ガマンして食べるか」

そう思って口に入れた瞬間に驚いた。

箸が・・・いや
スプーンが止まらないのである。

僕は無我夢中で
カレーをかきこみ
気づいたら完食していた。

周りのみんなも
必死に食らいついていた。

それほどおいしかったのである。

自分の家で一人で作った時のカレーと
材料も変わらないしルーも変わらない。

変わったのは何か。
『環境』だ。

ボロボロの体で寒さに震えながら
山の中で仲間と一緒に作ったカレー。

それは僕が今まで食べてきた中で
一番おいしい食べ物だった。

『おいしさ』とは食べ物の味ではなく
『どんな状態で誰と食べるか』だった。



「最後の晩餐にあなたは何を食べますか?」

インタビュアーに聞かれたら
ちょっと長いけど
こう答えよう。

「僕にとって一番おいしい食べ物は・・・
『最悪の極限状態で最高の仲間と食べる何か』です
僕にとっては料理の種類や味なんて関係ないんです」

そしたらインタビュアーは
間違いなく僕のことを
こう思うだろう。

「面倒くさいヤツだな」

チャンチャン。

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いかがでしたでしょうか?
伊澤さんがそんな体験をしていたとは・・・
我武者羅マニアの私にはたまらない内容でした。

「極限状態でのカレー」、確かに美味しそうです。
いや、間違いなく最高でしょうね。

でもこれは極限状態を経験した人にしか判らない「味」なんです。

ひとつ、思い出しました。


私、大学生の時に
オーストラリア大陸をバイクで1ヶ月かけて
半周した経験があります。
中途半端では「極限状態」はやってこない


オーストラリアって内陸はほとんど
砂漠気候ですから、
とにかく暑いんです。


説明すると長くなるので、
しませんが、

そのオーストラリアの砂漠の中で、
「100万円の札束」と「コップ一杯の水」が
もしも目の前にあったら、

間違いなく、「コップ一杯の水」を取る
という経験をしたことがあります。

それだけ、喉が渇いていたんです。

もう、24年前のことですが、
今でも覚えています。

その水がどれだけ美味しかったか・・・

ぬるいような水ですよ。
でも、まさに「命の水」でした。


「人は水がないと生きていけない」

こんなことは、誰だって判っています。


でも、私はその経験で
心底、「水がどれだけ有難いか・・・」を知ったんです。

いや、知ったんではなく、
感じたんです。

伊澤さんも「極限状態」の中で、
感じたんでしょうね。

ときには「極限状態」、大事ですよね。

でも、中途半端なことをやっていても
「極限状態」はやってきませんよね。

目の前のことを本気でやっている中に
「極限状態」はやってきますからね。

ですから、伊澤さんなんて、
いつも「極限状態」です(笑)
中途半端では「極限状態」はやってこない
中途半端では「極限状態」はやってこない
中途半端では「極限状態」はやってこない

それは、本気でやっているって意味ですよ。

きっと、この「伊澤の部屋」も、
「極限状態」の中で書いているんでしょうね。

伊澤さん、今月も(いや、先月も)ありがとうございます!
中途半端では「極限状態」はやってこない

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Posted by 比田井美恵 at 18:56│Comments(0)伊澤の部屋
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