私が書いています!
このブログは比田井和孝に代わり、私、比田井美恵がお届けしています!
Facebookで「フォローする」をしていただくと、ブログ更新やヒダカズ講演会に関する情報などをみなさんのニュースフィードにお届けします!
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 685人
最近の記事
過去記事
QRコード
QRCODE

2011年09月29日

自分のことが好きですか

連載の途中ですが、今日は別の記事を書きます。
昨日、高知新聞が届きました。
自分のことが好きですか

ヒダカズのコラムが掲載されたのです。

----------

 '11 人権啓発シリーズ 4

 ココロと人権
 自分のことが好きですか

「僕は、とても暗い生徒でした。
 『自分さえ良ければ他人なんてどうだっていい』と思っていましたし、
 周りの人が何を言おうが、何をしようが、全く関心がなかったんです。
 授業中はいつも寝ていて、遅刻や早退、サボリも当たり前でしたね。」

…高校時代を振り返ってそう語るN君は、家族と仲が悪く、
「家族と離れて暮らしたい」という理由で、
あえて自宅から通学できない場所にある、
私の専門学校を選んで入学してきた学生でした。

入学後も、高校時代と同じように過ごしていたN君は、
ある日職員室に呼び出され、先生から1時間もの間、ひどく叱られます。

「こんなに本気で怒られたのは生まれて初めてだ…。
 今まで、俺、まずかったな…」

…と思ったN君。
彼は次の日から変わりました。
休まず授業に出て、真剣に取り組むようになったのです。
するとどんどん勉強が面白くなっていきました。

ある日の休み時間、
クラスメイトが「この問題、教えて」と質問に来ました。
N君が教えてあげたところ、クラスメイトは一言「ありがとう」。
…どこの教室でも普通に見られる光景ですが、
実はN君にとっては、衝撃的な出来事でした。

「それまで、人から頼りにされてお礼を言われたことなんて、
 一度もありませんでしたから」。

…N君は、この時のことを、いまだに鮮明に覚えているそうです。

この日からN君の勉強の目的が変わりました。

「クラスのみんなから、
 いつ、どんな質問をされてもちゃんと答えられるようにしたい」。

つまり、「自分のため」ではなく
「人のため」に勉強をするようになったのです。

その強い思いは、N君を突き動かしました。
さらに熱心に勉強を重ね、
毎晩8時まで学校に残って、友人に勉強を教えるようになったのです。

毎日の事ですから、はたから見れば、とても大変そうに思えました。
でもN君はこの時のことを

「全然、大変じゃありませんでした。
 むしろ、頼りにされるのが嬉しくてたまりませんでした」

と言っています。
そんなN君は、いつしかみんなから信頼される存在になっていったのです。

N君が2年生になった年の誕生日。
その夜、N君のアパートには、約束もしていないのに、
続々と友人が集まって来て、誕生パーティーを開いてくれました。

さらに、翌日学校に行くと、
「昨日、行けなくてゴメンネ。遅れたけどおめでとう」と、
何人もの友人がプレゼントを持ってきてくれたのです。

N君はその日、
両手に抱えきれないほどのプレゼントを持ってアパートに帰り、
一人、涙を流しました。

N君の見返りを期待しない「与える心」は、
何倍もの感動になって彼に返ってきたのです。

学校を卒業したN君は、今、
「人の役に立つシステムを作りたい」と、
システムエンジニアとして活躍しています。

「高校時代の友人に会うと、
 『お前、本当に人間変わったな』と驚かれるんですよ」

と話すN君の目は嬉しそうに輝いていました。

さらにN君は、

「今、家族がとても大事に思えるんです」と語りました。

仕事の都合で一人暮らしをしているN君は、
忙しい合間を縫っては実家に帰り、
両親に食事をごちそうしたり、プレゼントをしたりしているとか。

2年前、家族のことが嫌で仕方なかったN君が、
なぜ、こんなにも変わったのでしょうか?

N君は高校時代、
「他人なんてどうだっていい」と考える自分のことが大嫌いで、
自分を受け入れることができませんでした。

そんなN君が、
自分のルーツである親や兄弟を受け入れられなかったのは当然です。

しかし今は、
「人のために働きたい、人の役に立ちたい」
と思えている自分が好きなのです。

ここまで変われた自分を誇りに思い、
自分を受け入れているのです。
必然的に、自分のルーツである家族も大切に思えるんですね。

「親のおかげで自分がこの世に存在しているんだ」と、
心から感謝しているのです。

人は「自分さえよければいい」と思うような自分のことは、
実は好きにはなれないのです。

「人の役に立ちたい、人を喜ばせたい」
と思う自分が好きなのです。
それが、人としての本当の生き方なのでしょう。

今、いじめや他人への無関心、自己中心的な言動等、
さまざまな問題が起こっています。

もしかしたら「自己肯定感」の少ない人達が
増えてきているのではないでしょうか。

「他人を尊重する心」は、
「自分を大事にすること、自分を好きになること」
から始まります。

N君の生き方は、私にそんなことを教えてくれました。

(高知新聞 平成23年9月21日(水)22面 より引用)

----------

高知新聞といえば、高知県の8割以上の圧倒的シェアを誇る、地方紙です。
23万5,000部も発行しているとのことで、
そんな大きな新聞にコラムを書かせていただけたこと、
本当にありがたいことです。

実は、ヒダカズは、11月5日に
高知県で、人権啓発の講演に呼ばれています。

今回、このコラムを読んで、
たくさんの方が来てくだされば嬉しいなぁ…と思っています。

一般の方も参加可能です。詳細はお問い合わせ下さい。
←こちらの列、上のほうにアップしてあります。
高知県では初めての講演です!

お近くの方、ぜひお越しくださいね!

↓こちらもよろしくお願いします。(*^o^*)
ウエジョビの日常。─校長ブログ─
最近の記事は、
113-環境で人は変わる
自分のことが好きですか

112-シーズン終了…
自分のことが好きですか

最近の中で一番反響が大きかった記事は、
108-おそるべし、「楽しむ力」
自分のことが好きですか


【一般参加可能なヒダカズの講演会】
←左の列上の方に、たくさんアップしてあります。そちらをご覧ください。

↓いつも、クリックありがとうございます!(*^-^*)

にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 長野情報へ
 にほんブログ村
自分のことが好きですか


同じカテゴリー(載りました!)の記事画像
船井幸雄先生の教え「何のために働くのか」
同じカテゴリー(載りました!)の記事
 船井幸雄先生の教え「何のために働くのか」 (2012-04-27 18:33)

Posted by 比田井美恵 at 23:03│Comments(0)載りました!
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。