私が書いています!
このブログは比田井和孝に代わり、私、比田井美恵がお届けしています!
Facebookで「フォローする」をしていただくと、ブログ更新やヒダカズ講演会に関する情報などをみなさんのニュースフィードにお届けします!
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 686人
最近の記事
過去記事
QRコード
QRCODE

2012年10月25日

187-ライトスタッフ…本当の資質

今日は、たった今発行された比田井通信よりお届けします!

----------

前回の比田井通信はフライング発行で10/13でしたからほぼ2週間ぶりの発行ですね。

この2週間の間にいろんなことがありました。
京都に行って来たり、(もちろん、講演です・・・)

先日の日曜日は「ガムシャラすぎる出版記念イベント」がありました!

比田井通信読者の方もたくさん来て下さって、
ありがとうございました!

もぉ、最高でしたね!
何が最高って、我武者羅トークが最高でしたね。

あの人たちは応援をさせても、もちろん一流ですが、
トークも一流ですね。

一緒に話している私が楽しくてしょうがないんです。

だから、60分なんてあっという間です。

今回は2ステージとも満席でしたから、
椅子に座ってしまうと後ろの方が見えなくなってしまうので、
2ステージとも立ち話でした(笑)
187-ライトスタッフ…本当の資質

普通、1時間も立ち話って結構辛いですよね。

ところが、その1時間の立ち話があっという間なんです。

その内容についてはまた報告しますね。

さて、今日は、「油井がいかに凄いのか・・・」の最終回です。

前回、
「油井がなぜ、宇宙飛行士になれたのか?
それは、至誠を貫く生き方をしてきたから・・・」

と話しました。
本当にその通りだと思うんです。

子どもの頃から宇宙に憧れていた油井でしたが、
大学受験のときにその夢を諦めます。

本当は大学に行って宇宙のことを研究する学者になりたかったそうです。

ところが、経済的な事情もあり油井は仕方がなく、
「防衛大学校」に行きます。

仕方がなくと言いましたが、
簡単に入れるような大学ではないんです。

かなり優秀じゃないと入れません。

でも、油井にとっては「仕方なく・・・」だったんです。

防衛大学に入れば、全寮制で規則も厳しかったでしょう。

自衛隊の幹部を養成する大学ですから、
大変なトレーニングもあったと思います。

それを望んで行ったのであれば、耐えることもできると思います。

でも油井は「仕方なく」行ったんです。
当然、辞めたくなるわけです。

そんな油井を救ったことが2つあります。

1つは以前、メルマガにも書きましたが・・・

先輩の
「まずは目の前のことを精一杯やってみろ!」
の言葉です。

先輩は
「あれが嫌だ、これが嫌だと言っていても、どんどん自分の可能性を狭くしていくだけだ。
 辞めるのは簡単だが、まずは目の前のことを精一杯やってみたらどうだ・・・」

と言ったそうです。

油井は素直ですね。

その言葉を聴いて、

「確かにそうだ・・・」

と思ったそうです。


そしてもうひとつ・・・・


油井は書籍「宇宙飛行士選抜試験」の中でこう言っています。

「実は、心の片隅で、宇宙飛行士になるにはどうしたらいいのか、いつも考えていました」と。

そんな時に、一つの映画に出会います。

「ライトスタッフ」というアメリカの宇宙開発の歴史を描いた作品です。

「ライトスタッフ」の意味は「本当の資質」という意味です。

私はまだ見たことがないのですが、
きっと、宇宙飛行士の「本当の資質」を描いた作品なんだと思います。

その映画の中で
アメリカが宇宙開発を始めたばかりのときに、
最初の宇宙飛行士たちを空軍のテストパイロットから選んでいることを
油井は知ります。

「自分もテストパイロットになればいつか宇宙に行けるのでは・・・」と思ったでしょう。

(でも、日本ではテストパイロットから選ばれた宇宙飛行士はひとりもいません。)

でも、油井は迷わず、航空自衛隊のテストパイロットコースに手をあげます。

わずかな可能性を信じたんでしょうね。

テストパイロットの仕事はその名の通り、
「飛行機をテストすること」です。
そして「開発をすること」です。

しかも扱うのは戦闘機です。

テストと言えば優しく聞こえるかもしれませんが、
別の言い方をすれば、

「戦闘機を限界まで試す」ということです。

さらにいうと「限界を超える」ところも試します。

マニュアルに書いてある限界を超えることもあえて試すそうです。
ですから、過去テストパイロットで亡くなっている方も何人かいるそうです。

限界を超えたら、墜落することもありますよね。
そういう意味では非常に危険な仕事です。

ですから能力が求められます。

先日、あるテレビの番組で記者が戦闘機をリポートするために、
戦闘機の後ろに乗り、急加速や、宙返りを体験する映像が流れていました。

その記者は乗っている間に、3回気を失っていました。

それだけ過酷な乗り物だということですよね。
速度は音速を超えますからね。
そんな乗り物をテストするんです。

しかも、ただ乗って終わりじゃないんですよ。
飛行機の微妙な変化や状態を分析して報告しなくてはいけないんです。
物凄い高い能力が必要です。

きっと、先輩の言葉をきっかけに「至誠を貫いた」油井だからこそ、
その能力が身についていたんでしょう。

そして、開発をするときには、
国家機密ですから、閉鎖空間のなかで何週間も仕事をします。
一切、外部との接触は許されません。

すべての行動をカメラが監視しています。

宇宙飛行士を選抜するときの、
「閉鎖環境試験」とまったく同じですね。

さらには、ミサイル防衛など日米の防衛協力に関わる任務に就いていたこともあるそうです。

当然、米軍の幹部と日常的に意見を交換し、
国を代表して国家レベルの議論や交渉をすることもあったそうです。

今回の閉鎖環境試験では6回、
グループディスカッションやディベートの課題があったそうです。

油井は議論好きのアメリカ人の中でも
優秀な超エリートを相手に議論をしてきたんです。

もう、ディスカッションやディベートはお手のものだったでしょうね。

本にも、
「油井はディベートやグループディスカッションの中で無類の強さを発揮した」
と書いてあります。

もう、唸っちゃいますよね。

油井は防衛大学に入ったときに
「一度は夢をあきらめた・・・」と言っています。

ところがですよ、結果的には油井がしてきたことは、
ぜ~んぶ、宇宙飛行士になるために必要なことだったということなんです。

スゴイ話じゃないですか。

油井はツイていますよね。

NASAでの最終面接試験のとき、正面に座っていたのは
元アメリカ空軍のテストパイロットのスティーブン・リンゼー氏です。

お互いテストパイロット同志、意気投合したそうです。

どこまでツイているんでしょうか。

でも、それは油井が、
「目の前のことを精一杯やっていたから」なんです。

「至誠を貫いた」からなんです。

芳直さんの
「当たり前のことを、当たり前じゃない情熱でやり続けるときツキの扉が開く」
とはまさにこのことです。

そして、「宇宙飛行士選抜試験」の中に印象に残るエピソードがもう一つありました。

ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験
187-ライトスタッフ…本当の資質


NASAでの最終試験のとき、
「宇宙遊泳はできるのか」を試す試験がありました。

この試験は無重力空間を再現するための装置を使います。
ワイヤーで人を宙づりにすることで宇宙遊泳の感覚を生み出します。

この装置を使っていろんな作業をします。

それがテストなんです。

しかも、そのテストの説明を試験官が物凄い速さでしゃべるそうです。

それも、たくさんの工具を使い、たくさんの作業をするのには、
どうみても不十分としか思えないような説明をするそうです。

もちろん、わざとです。

試験では
「初めて遭遇した事態を的確に理解し、素早く対応できるか・・・」も見ています。

ところが、それまで評価の高かった油井がこのとき苦戦をしていたそうです。
(正確に言うと、「苦戦しているように見えた」ということです)

それは、その油井の作業をしている様子がほかの候補者と比べて緩慢に見えたそうです。

工具を使う動作もどこかぎこちなく、それは最後までそうだったそうです。

終了後、油井が
「まったく知らないことを、
 準備もできずにいきなりやれと言われるのは非常に厳しいと思いました。
 言葉も分からない、工具についてもいろいろ分からないところがあって・・・」

と言っていたそうです。

ところが、油井はこうも言っています。

「でも、不明確のまま作業を進めることはしなかった」と・・・

実はこの試験でほかの候補者の中には、
慣れない状況に焦るあまり、
作業の仕方や、工具の使い方が不明確のまま試験に挑んでしまい、
時間内に終えられない人もいたそうです。

でも油井はちゃ~んと時間内に終わっているのです。

どんな状況においても
「不明確のままは決して進めない」という油井の人間性が際立ったエピソードです。

このエピソードは本当に油井らしいです。

まさに亀のように、
どんな状況においても、
一歩一歩、着実に進んでいく。

まさ油井亀美也の名前の通り、「亀」です(笑)

もう、この本を読めば読むほど、
「油井がいかに凄いのか・・・」
が沁みてきます。

まさしく油井には、宇宙飛行士としての、
「ライトスタッフ(本当の資質)」があったのでしょうね。

そんな油井と高校3年間を同じ教室で過ごせたことを、
今更ながら、本当にラッキーだったなぁと思います。

そういえば、高校を卒業して22年ぶりに油井とメールをしたときに、
油井がこんなことを書いてくれました。



「比田井は、高校の時から人を惹きつける魅力があったよ。」


ちょっと、嬉しいですよね!
「人を惹きつける魅力」ですって!わぉ!

それも、この日本に11人しかいない宇宙飛行士の油井が言ってくれたんです!

すみませんm(__)m!
どうしても、言いたくて書いてしまいましたm(__)m

もう忘れてくださいm(__)m

もう満足ですm(__)m

あっ、油井はツイッターをやっています。

これがまた、油井らしく必ず毎日つぶやいています。

そして、面白いですし、奥の深いことを書いています。
私の毎朝の楽しみなんです。
もしよければご覧ください!

あっ、そういえば明日の1時40分から塩尻のレザンホールで講演をやります!

塩尻で一般の方向けにお話しするのは初めてなんです!

もしよければどうぞ!


■■ヒダカズ講演会情報■■

●10/26(金)長野県塩尻市/13:40?15:40/塩尻市文化会館レザンホール/入場無料/松塩筑木曽老人福祉施設組合0263-52-2376★申込不要

●11/2(金)長野県諏訪郡富士見町/14:20~15:50/富士見中学校/入場無料/富士見中学校0266-62-2009(田中先生)

●11/8(木)長野県上伊那郡宮田村/14:30~16:00/宮田中学校/0265-85-2004

●11/11(日)長野県飯田市松尾★松尾地区居住者のみ対象/14:35~15:55/飯田市松尾公民館/入場無料/松尾地区まちづくり委員会0265-22-0091

●11/15(木)長野県松本市/10:00~12:00/松本市役所/松本市役所こども育成課 0263-34-3261

↓こちらもよろしくお願いします。(*^o^*)
ウエジョビの日常。─校長ブログ─
最近の記事は 202-タイヤ交換できますか?
187-ライトスタッフ…本当の資質


同じカテゴリー(比田井通信)の記事画像
人は生まれ変われる生き物。でも実は「変わる」のではなく…
やってみないとわからないことがある。ホントに。
「あの人さえいなければ…」と思う相手は、実は「幸せの天使」かも…
あの日本人のような大人になりなさい
【賢者の書】大事なことはできるだけ多くの行動をすること。
92歳、Mランドの小河会長の教え「パラダイムシフト」
同じカテゴリー(比田井通信)の記事
 人は生まれ変われる生き物。でも実は「変わる」のではなく… (2015-09-16 11:55)
 やってみないとわからないことがある。ホントに。 (2015-08-15 12:43)
 「あの人さえいなければ…」と思う相手は、実は「幸せの天使」かも… (2015-08-14 16:10)
 あの日本人のような大人になりなさい (2015-07-29 13:48)
 【賢者の書】大事なことはできるだけ多くの行動をすること。 (2015-01-30 23:00)
 92歳、Mランドの小河会長の教え「パラダイムシフト」 (2015-01-20 23:59)

Posted by 比田井美恵 at 23:04│Comments(0)比田井通信
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。