私が書いています!
このブログは比田井和孝に代わり、私、比田井美恵がお届けしています!
Facebookで「フォローする」をしていただくと、ブログ更新やヒダカズ講演会に関する情報などをみなさんのニュースフィードにお届けします!
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 686人
過去記事
QRコード
QRCODE

2013年03月23日

仕事の中にこそ人生がある

3/16、とても悲しい出来事がありました。
ヒダカズ人生の師匠である佐藤芳直さんのお父様が
お亡くなりになられたのです。

数日前の芳直さんのブログには、
お元気そうなお父様の写真が載っていましたので、
突然のことに、私たちも驚いて言葉がありませんでした。

芳直さんは、学生の時から、
いずれはお父様の会計事務所を手伝うつもりで、
簿記や会計の勉強をされていました。

就職も簿記・会計関連の会社に決まっていたのですが、
船井幸雄さんとの運命的な出会いをきっかけに、
株式会社船井総合研究所(当時の社名は「日本マーケティングセンター」)
に入社されました。

芳直さんは、船井幸雄さんを持ってして
「10年に一人の天才コンサルタント」と言わしめるほど
その才能と人柄を買われ、
船井総研を担う一人として将来を大きく期待されていましたが、
2006年に惜しまれながら船井総研を退社。

地元仙台に帰られ、
お父様のお仕事を手伝いながら
株式会社S・Yワークスを立ち上げられました。

芳直さんが船井総研を辞められるとお聞きした時は
驚いたのですが、
お父様と一緒にお仕事をされていくと聞いて、

いつでも家族を大切にされている芳直さんらしいなと
納得したことを覚えています。

ずっと一緒に仕事をされてきた
お父様とのお別れは、
どれだけお辛かったことでしょうか…。


お父様が亡くなられて二日後の3/18の
芳直さんのブログです。

----------

何を残せたか。

いきざまの中に、
人間の本質があるのだとどれだけ、
口にしてきたでしょう。

永久の別れの悲しさよりも、
誇りにできる生き方を
見せ続けてくれた父に対する有り難さに、
胸が一杯になります。

生涯現役、
当たり前のように口にされますが、
あれほど見事に、
その理想を完遂できる生き方を見せられると、
ただ、
子として頭を垂れ瞑目するしかありません。

一人の人間として、
父として、
祖父として、
会計人として、
見事でしたよ。

そう語りかけ続けています。


帰宅した私に、
静かな笑顔で、
おかえりなさい、
といつも言ってくれた父と、
どんな話をするでもなく酌み交わす酒が、
好きでした。

なにより、
大切な時間だったのだなと、
いましみじみ思っています。

SYのみんなにも、
大切にしていただき、
父はいつも喜んでいました。

何回、
一緒にオフィスに通勤できたのかな、
何回、
一緒にオフィスを出たのかな。

何日、
机を並べることができたのかな。

そんな他愛もない日常を思い出しています。

一緒にオフィスに入ると、
では、
そういって右手をあげて、
会計事務所の扉の向こうに入っていきました。

その姿を見届けてから、
私はSYの扉を開けました。

きっと今も、
あの扉の向こうにいるのだと思います。

扉の閉まる音、
みんなの、
おはようございます!という元気な監査役への挨拶の声、
会釈しながらゆっくり朝日の当たる窓際の席に向う父の姿。

とても幸せな光景でした。

本当に、
ありがとうございました。

佐藤芳直公式ブログ 未来への恋文 2013.3.18
仕事の中にこそ人生がある


----------

このブログには、涙せずにいられませんでした。

今日は、仙台で行われた
芳直さんのお父様の告別式に行ってきました。
仕事の中にこそ人生がある

たくさんのお花。
たくさんの弔問客。
白いお花に囲まれた
お父様の笑顔の写真。
…芳直さんにそっくりです。

私は直接お父様にお会いしたことはなかったのですが、
何人かの方の弔辞をお聴きし、
お父様のことを知ることができました。

知るにつれ、なんてすごい方だったんだろう、
やっぱり芳直さんのお父さんだ…
と思わずにはいられませんでした。


47年間続けて来られたお父様の会社「佐藤繁会計事務所」は
先日、
かねてより念願だった
「税理士法人 S・Y」として生まれ変わったのですが、

亡くなる13日前の3月3には、84歳になられ、
税理士法人設立披露とあわせて誕生日のお祝いパーティーを開かれたとか。
仕事の中にこそ人生がある

3月11日には、
佐藤芳直さんの待ちに待った新刊、
わが子へ伝えたい11の歴史 日本はこうして世界から信頼される国となった
仕事の中にこそ人生がある

が出版され…

もちろんお父様もお読みになられました。
芳直さんのブログには、こんな風に書いてありました。

----------

人生で一番面白かった本。

あの読書家の父が、
内藤にそう語ってくれていたそうです。

多分、
父にとって最後に読んだ一冊が
あの歴史本だったでしょう。

それは父と私の幸せです。

(佐藤芳直公式ブログ「未来への恋文」2013.3.22 より引用)

----------

そして3月と言えば…
税理士事務所、会計事務所の方はおわかりになると思いますが、
一番忙しい時期です。

今年の確定申告の最終日は3月15日でしたが、
お父様は、お客様のところに電話を入れたり
あわただしく過ごされ…
無事に確定申告のお仕事を終えられ、
3月16日に息を引き取られたのです。

お父様が、どれだけお仕事に真剣に取り組み、
お客様のことを大切にされてきたのかが
よくわかります。

見事としか言いようがありません。

さすがです。
さすが、芳直さんのお父様です。。。

芳直さんは、告別式の最後にこんなことを話して下さいました。


---------

私は、いろんな場面で
講演をさせていただいたり本を書かせていただいたりするのですが、
父が亡くなったその日、
3月16日に初めて父と2人で一つ部屋に寝る中で
わかったことがありました。

私はいつも、父のことを話していたのだなと
父の生き方を
みなさん方に伝えていたんだということを
しみじみと感じたのです。

「仕事の中にこそ人生がある」という言葉を
私はどこから聴いたのかなと思っていたのですが、
それは父の生きざまを見る中で
そう感じていたのだとわかりました。

3月15日は、自宅で療養をしていたのですが、
最後の最後まで「お客様のことを頼みます」と言い、
ただひたすらお客様のことを考えて
ずっと電話をしていた姿を見て…

なるほどこの父の息子でよかったなと
そう思いました…。

----------


…今は何と言ったらいいのか、
言葉も出てこないのですが…

ご焼香をさせていただきながら
出てくる言葉は、ただひたすら
「ありがとうございました」だけでした。


芳直さんを育ててくださってありがとうございました。
素晴らしい生きざまをみせてくださって
ありがとうございました。
お父様のおかげで、私たちは芳直さんと出会うことができました。
ありがとうございました。
本当にありがとうございました。
ありがとうございました…。


お父様はお酒がお好きだったようです。
きっと、空の上でもおいしいお酒を飲みながら
優しく微笑んでいらっしゃることでしょうね。

ご冥福をお祈りします。

合掌

同じカテゴリー(考えさせられました)の記事画像
「問題対処」と「問題解決」
ダブル師匠企画3「ルーツの素晴らしさを伝える」
見守る親の心の強さ
奇跡のリンゴ3
奇跡のリンゴ2
奇跡のリンゴ1
同じカテゴリー(考えさせられました)の記事
 「問題対処」と「問題解決」 (2013-05-21 23:59)
 ダブル師匠企画3「ルーツの素晴らしさを伝える」 (2013-04-16 22:04)
 見守る親の心の強さ (2013-04-12 22:37)
 奇跡のリンゴ3 (2012-07-12 14:37)
 奇跡のリンゴ2 (2012-07-11 13:13)
 奇跡のリンゴ1 (2012-07-10 15:58)

Posted by 比田井美恵 at 23:52│Comments(0)考えさせられました
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。