2009年11月13日
52 至誠30 六本木でバー…
さぁ、中村さんの話も大詰めです。
いつも予想を上回る仕事をしていた中村さん達でしたが、
そんな仕事をしていたので、
周りの人たちがみんな応援してくれました。
そのおかげで、なんと2年半後に、
ついに「憧れの六本木」にお店を持つことができたそうです。
たった7坪の店だったそうですが、
手に入れることができて、
自分達で改装もしたそうです。
師匠はこう言います。
「4ヵ月後にこの店を開店する」と。
それを聞いた中村さんは、
「へ~、誰が来てやるんだろう??」
と思っていたそうなんですが・・・。
突然、師匠が、
「中村、お前やれ!
俺達はこれからも野菜を売るから、
お前一人で、この店やれ」
と言ったそうです。
本当だったら、0.2秒の返事で
「ハイ、わかりました!」って
言わなくてはいけないところですが、
さすがに、当時の中村さんにとってはあまりに大きい事で、
師匠に弱音を吐いたそうです。
「師匠、僕、高校でてから、
やってきたことと言えば、
土木作業員とドーナツ作りと八百屋ですよ。
そんな僕にこの店で
何をやれって言うんですか?」
師匠は、
「『バー』たい。
六本木には世界中からお洒落な人が来なすっとど。
そんな人たちに、こぎゃんして、カクテル作るとよ~。
お前、大阪弁得意だから、そんなお客さんを笑わせて、
ファンにすればいいじゃないか。
4ヶ月間、精一杯のことやってみようって思わないんか!
やる前から『できない理由』言ってたら、
ケガするよ~!」
なんて言ったそうです。
結局、中村さんは次の日から
あるホテルに修行に行くことになります。
修行って言っても、例えば師匠の知り合いのホテルに、
「4ヶ月間で一人前にしてくれ」なんて言って
修行に行ったわけじゃないんです。
単に、ホテルにバイトで入っただけなんですね。
中村さんは、
「最初はウエイターからやらせてもらえるんじゃないだろうか」
なんて思っていたそうですが、とんでもないです。
朝から晩まで長靴にでっかいエプロンをつけさせられて、
皿洗いだったそうです。
しかも、そのホテルの厨房は殺伐とした雰囲気で、
誰も話しかけても来てくれないんですって。
1日中黙って、皿を洗っているだけだったそうです。
1週間経っても、他の仕事をやらせてもらえず、
「皿洗い」です。
中村さんは
「ダメだ。このままでは、4ヵ月後に店なんか出せない」と思い、
師匠のところに相談に行きます。
「師匠、あのホテルダメですよ。
雰囲気は殺伐としていて、
この一週間、誰とも口もきいていないんです。
そのうえ、一週間経っても、
皿洗いしかさせてもらえないんです。
あのホテルにこのままいても、
4ヵ月後に店を出せないと思うから、
他の店に変えた方がいいと思うんです」
さて、師匠は何て言ったと思います?
続きは次回です!
★さて、ずっと連載をしている中村文昭さんですが、
この11月14日、15日と、長野県内で講演されます!
ぜひぜひ、生の中村文昭さんの話を聴いてみてください!
絶対! オススメです!
11/14(土) 篠ノ井
http://pressevent.naganoblog.jp/e342446.html
11/15(日) 飯田
http://pressevent.naganoblog.jp/e344024.html
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Posted by 比田井美恵 at 20:09│Comments(0)
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