2009年11月03日
42 至誠21 頼まれ事は試され事
師匠は、中村さんにこう言います。
「お前みたいに
『夢がない』とか『やりたいことがない』なんてことを
自慢みたいに言っているやつには、
いいことを教えてやる。
別に夢がなくたって、やりたいことがなくたって
悲観することはないんだ。
もちろん、夢があることはとってもいいことだ。
でも、夢がなくたって、悲観することはない。
そんなやつは『人を喜ばせること』をすればいいのさ。
いいか、
人から何か頼まれた時に、
その人の予想を上回るような仕事をするんだ。
『頼まれ事は、試され事』って言って、
人から何か頼まれた時には、
今自分は試されているって思って、
その人の予想を上回る仕事をするんだ。
それを、続けるうちに、
お前のことを名指しで頼んでくれる人が増えてくる。
さらには、『お前でなきゃ、お前でなきゃ』って
言ってくれる人がドンドン増えていって、
最後には『あなたにしか、できない』って
お前に『役割』を与えてくれる。
いいか、夢ややりたい事もないやつは、
人を喜ばせることをやって、
『役割』を手に入れろ!」
これを聴いた中村さんは、本当に嬉しかったそうです。
それまで、まわりの大人からは
「こんな年にもなって、
夢もないんかっ、
やりたい事もないんかっ」って
「夢」や「やりたい事」が無いことは
「ダメな事」って教えられてきた。
だから、「自分はダメだダメだ」って思っていたけど、
人を喜ばせることをやれば、
自分にも『役割』が与えられるって聴いて
心の底から嬉しいって思えたそうです。
これって、私がいつも授業で言っている、
「至誠を貫いたら、役割が見つかる」ってことと
同じだと思うんですね。
目の前にある自分の仕事(頼まれ事)を
精一杯やっていくことで、
『役割』が見つかるって事ですよね。
そして、新たな発見です。
実は『役割』は見つけるものではなくて、
周りの人たちから与えられるものなんだってことなんですね。
だから、目の前のことを精一杯にやりもせず、
「僕にはコレは向かない」とか
「僕は、ほかにやりたい事がある」なんて
言っている場合じゃないよねって事なんです。
まずは目の前の事ですね。師匠は、スゴイです。
今日はこの辺にしておきましょう。
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Posted by 比田井美恵 at 21:45│Comments(0)
│比田井通信
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