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2009年10月28日

36 至誠15 自転車が起こした事件



前回のつづきです。
東京に家出同然で出ていった中村さんに届けられた自転車で
ブレーキがきかないまま走り出した中村さんですが、
このあとどうなったんでしょうか?

自転車で走り出すと、近所に大きな公園があったそうです。
その公園のサイクリングコースを調子よく乗っていたそうなんですね。

広い公園で、そのサイクリングコースも上ったり、下ったりだったそうなんです。
そのうち、だんだんスピードが出てきたんですが、
広い公園だったので、ブレーキがきかなくても平気だったそうなんですね。

そんな調子で走っていると、公園の出口がやってきて、
その向こうに「博物館」のような建物があったんですって。

「なんだろう?」と思って、すごいスピードのまま、
その「博物館」のような建物の門を突っ切って入ったそうなんです。
門に入る瞬間見えたのは、
門の両脇になにやらライフルのようなものを持って立っている人です。

あとで、知ったことですが、
そこは「防衛庁」という所だったらしいです。

その防衛庁の門を物凄い勢いで自転車で突入したわけですから、
もう大変ですよね。

サイレンがウ~!ウ~!鳴って、
後ろから「そこの自転車止まりなさいっ!」と追っかけてきます。

「止まりなさい」って言われても、
ブレーキがきかないので、止まりようがないんですね。

やっと、足でタイヤをこすって、摩擦で止まると、
拳銃に手をかけた人達が10人くらい中村さんのまわりに集まってきて、
「貴様!何の目的でここに来た!」
なんてきくわけですよ。

でも、中村さんにしてみれば
「何の目的って聞かれても・・・。」ってかんじですよね。

多分、過激派のテロリストかなんかと思われたんでしょうね。
すぐに取調室に連れて行かれて、こっぴどく説教をされて、
実家にも電話をかけられて、指紋もとられて、
「二度と来ません」という誓約書まで書かされて、
やっと出てきたそうなんですね。

「東京は、なんておっかないとこなんだ」と思ったそうです。
そりゃそうですよね。
自転車に乗っているだけで銃を突きつけられるんですから、
そんなのは三重の田舎にいた時にはありえない事でしたからね。

やっとの思いで、防衛庁から解放された中村さんは、
自転車を押して、とぼとぼ歩いていたそうなんです。

そうすると、向こうの方から
今度はお巡りさんが歩いてきたそうなんですね。

嫌な予感がした中村さんは、
目を合わせないようにしていたそうなんですね。
その時点ですでに怪しいですよね。

案の定、そのお巡りさんが「君、君、ちょっと」と
声をかけてくるわけですよ。

さらには、
「君、その自転車はどこで盗んで来たんだい?」と言ったそうです。
中村さんにしてみれば、自分の自転車ですから、
もちろん「これは、僕の自転車です」って言いますよね。

ところが、お巡りさんは
「自転車泥棒はみんな、そうやって言うんだよ。
 まぁ、いいから、詳しいことは署で聞くから」って
言われて警察署に連れて行かれたそうです。

警察署でも、実家に電話を掛けられて、
身元確認をされたそうです。

防衛庁で捕まって、電話がかかってきた20分後に
今度は警察署から電話がかかってきたお母さんは
「あんた!もう、なにやってんの!すぐに帰ってきなさい!」
と怒ったそうです。
そりゃ、お母さんの気持ちもわかります。

なんとか無実をはらした中村さんは、
お巡りさんに防衛庁の話もしたそうです。
そしたら、そのお巡りさんがイスから転げ落ちて
「お前、大変だったな」と言って大笑いしたそうです。

それをきっかけに、中村さんはそのお巡りさんと、
とっても仲良しになったそうなんですね。

その後、そのお巡りさんにアルバイトも紹介してもらって、
土木作業の仕事をしたそうなんですが、
パトロールの途中に、ちょくちょく様子を見に来てくれて、
差し入れまでしてくれたそうです。

焼き鳥屋さんにも良く連れて行ってくれて
ご馳走になったそうなんですね。

この焼き鳥屋さんで中村さんの
人生を変える出会いが待っています。

次回をお楽しみに!

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36 至誠15 自転車が起こした事件


タグ :中村文昭

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Posted by 比田井美恵 at 19:52│Comments(0)比田井通信
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