13 与える者は与えられる8
「それでは、追加でお願いしたくてもお願いできなくなってしまいます」
と平松さんに言われた私は、妙に納得して、
そう言えば校長先生も
「それじゃ、経費分だけ頂いておきなさい」と
言うんじゃないかと思いつつ、
当時の校長先生、佐藤勲先生のところに相談に行きました。
比田井「かくかくしかじか、
こういう訳で25冊ほど送って欲しいと
電話をいただきました」
校長「それなら、すぐに送ってあげなさい」
(とっても嬉しそうに・・・)
比田井「経費だけでも負担させて欲しいと
おっしゃっているのですが・・・。」
校長「今まで、無料で1万冊も配ってきたんだから
今回も無料で送ってあげなさい」
予想通りの答えです。そこで、すかさず・・・。
比田井「私もそう言ったんですが、
『それでは追加でお願いしたくても頼めなくなってしまいます』
とおっしゃるんですが、どうしましょう?」
さすがの校長先生も、こう言われてしまえば、
「しょうがないなぁ。それじゃぁ。○○円もらっておきなさい」
と言うしかないだろうなぁ、
…と思っていた私の予想を
はるかに超える答えが返ってきました。
その答えとは・・・。
校長「それなら、最初から100冊送ってあげなさい。」
比田井「・・・・」
予想外でした。でも、校長先生らしいです。
さすがです。参りました。
しばらくの沈黙のあと、
比田井「そうですね。それはいい考えですね。
すぐに100冊送ります。」
なんとなく、嬉しい気分になりました。
平松社長には、
「無料で配るのがウチの校長のポリシーのようです。
どうぞ、ご理解下さい」
とメールを打ち、100冊送りました。
平松社長からも
「今回の「私が一番受けたい授業」のご本、
校長先生のご厚意を素直にありがたくお受けさせて頂きます。
本当にありがとうございます。
会社の私を含めた社員教育に使わせて戴く事をはじめ
私のお店にも置かせて頂きます。
そして私も参加している地域の中小企業の経営者の
勉強会の仲間にもお配りさせて頂きます。」
と嬉しいメールがすぐに届きました。
そして、そして、先週、
ウエジョビに大きな箱が10箱も届きました。
平松さんの経営するお菓子屋、
たこまんさんのお菓子、
「
大砂丘」が、なんと450個届いたんです。
450個ですよ。450個!
しかもそのお菓子屋さんで一番人気のお菓子です。
ビックリです!!
一緒に入っていた手紙には、
「先生方、学生さんでお召し上がり下さい」
と書かれていました。
なんと学生の分まで送ってくれたんです。
嬉しかったですね。
翌日、ウエジョビの全学生にそのお菓子が配られました。
こんなことはウエジョビでは、初めてのことでした。
学生達とすれ違うたびに、
「比田井先生、お菓子、ご馳走様でした。おいしかったです」
とお礼を言われます。
私があげたお菓子でもなんでもないのに・・・。
でも、嬉しいですね。
このお話で何を言いたいか、もうお解かりですね。
そうです、やっぱり「与える者は与えられるんです!」
校長先生の見返りを期待しない
「与える」気持ちのおかげで、
ウエジョビは与えられたんですね。
余談ですが、送って頂いたお菓子を見て校長先生は
「確か、社員さんが300人以上だったよな。
それなら、一人に一冊ずつ、
あと300冊送ってあげなさい。」
と言って、また私をビックリさせました。
「与える心」は「出会い」を作ります。
「出会い」こそが人生の財産ですからね。
私も校長先生を見習いたいと思います。
今週も「与える心」でいきたいですね。
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