2013年05月27日
あこがれ先生プロジェクトin埼玉3
2時間目は、兵庫県の西村徹先生の授業。

西村先生とは、5年前から「やまびこ会(全国教育交流会)」で
ご一緒させていただいています。
やまびこ会は、神奈川県の中野敏治先生が主宰し、
「あこがれ先生プロジェクトin群馬」を主催した新井国彦先生も
入られています。
会員は全国各地にいるので、お会いすることはめったにないのですが、
年4回の会報を発行し、
たくさんの先生方の文章から学ばせていただいています。
もちろん私も書かせていただいています。
(ちなみに、先生ならどなたでも入ることができます。
興味のある方はこちら→ やまびこ会 )
西村先生とは、
2011年12月の「あこがれ先生プロジェクトin群馬」以来の再会でした。

西村先生は、
涙ぐみながら登壇されました。
1時間目の西原先生の授業を聴いて、舞台袖で涙してしまったようなのです。
なんて心やさしい、アツい先生なんでしょうか。
西村先生は、
特別支援学級の担任をした時のことを話して下さいました。
クラスに生徒は一人。小学3年生の男の子です。
その男子生徒は2年生まで、
家から学校までの通学を車で送り迎えしてもらっていました。
しかし、西村先生は「歩くことが人間の基本」と考え、
毎日一緒に下校することにしました。
片道4キロの道のりを約1時間半かけて
毎日一緒に下校されたのです。3年間も。
たったひとりの生徒のために、
毎日1時間半かけて一緒に歩くなんて…
私には考えられません…。
一緒に歩いていると、
西村先生が予想していなかったことが
起こりました。
近所の人たちが、
歩いている西村先生と生徒を見かけては
声をかけてくれるようになったのです。
わざわざ車を止めて降りてきて、
「頑張ってるね!」
「気をつけてね!」と。
毎日歩く2人の姿を見て、
きっと近所でも
「あの先生は素晴らしい。子どものために毎日4キロも歩くなんて、
なかなかできることじゃないぞ。」と
話題にされていたことでしょう。
いつしか、2人は
地域のみなさんから応援される存在になっていったのです。
生徒にとっても、それは嬉しいことだったに違いありません。
歩きながら、西村先生は、
道端のゴミが気になっていました。
でもいつも、
「今日は雨が降っているから…
今日は、ゴミを入れる袋がないから…」などと
心の中で言い訳をして、
見て見ぬふりをしてきたそうです。
でも…ある日、思い切ってゴミを拾ってみました。
…一緒に歩き始めてから、
2年半が経っていたそうです。
その話をある日、別の生徒にしたところ
翌朝、その生徒が西村先生の所に来たそうです。
「先生、ゴミ拾ってきたよ!」と。
西村先生は感動しました。
「私が2年半かかって、やっとできたことなのに、
君たちはたった1日でできたのか!
すごいなぁ!」と。

…西村先生って本当に素晴らしい先生ですね。
「2年半もの間、ゴミを拾うことができなかった」と
正直に、何百人もの聴衆の前で
お話しすることができるなんて。
そして、生徒の素晴らしさをみつけて、
心から感動し、素直に言葉にできるなんて。
…西村先生のお話には、
何度もジーンと来てしまいました。
もちろん、話の内容の素晴らしさにも感動したのですが…
なんと言ったらいいのか…。
先生のまなざしから、話し方から、表情から
…すべてから、「愛の深さ」が感じられて…
「思いのまっすぐさ」が感じられて…
そんな西村先生のあり方が、
話している「言葉」を超えて、
直接私の心に響いてきた…そんな感じだったのです。
さて、カメラを構えながらふと見ると、
舞台袖から誰かが西村先生のお話を聴いています。

正座をして…
真剣な表情で…
…中村文昭さんです。

椅子も準備されているのに、
椅子ではなく、あえて床に正座して、
西村先生のお話をお聴きになっているんですね。
さすが文昭さんです。
西村先生のお話が終わってから、
文昭さんがこんなお話をして下さいました。

数年前、西村先生から、
「私の町に講演に来てください」とお願いされ、
兵庫県の養父市の山奥の小さな町でお話をさせていただきました。
最初、こんなに田舎の小さな町だし、
どれだけの人が集まってくれるのかなと思っていたら、
おじいさんやおばさんたちがドンドンドンドン集まってくるんです。
なんでこんなに集まってくるんだろう?
私のことをみんな知っているのかな?
と思って聞いてみたところ、
「いやいや、中村文昭って人のことは全然知らないよ。
でも、あの西村先生がいいって言うんだから、
いいに違いないんだよ。
だから来たんだよ」って。
地域の人から、こんなに愛されて信頼されている西村先生って
すごいなぁ、素晴らしいなぁって思ったんですよね。
今、「先生」って、何かちょっと悪いことがあると、
すぐにマスコミが騒ぎたてたり、
保護者がクレームをつけにいったりして
本当にかわいそうだなぁって思うんです。
でも、ほとんどの先生がみんな一生懸命で
ものすごく頑張っているんですよね。
西村先生のように
こんなに頑張っている先生もいるんだってことを
伝えたくて、
「あこがれ先生プロジェクト」を始めました。
---------
文昭さんのお話にも感動しました。
続きます。
西村先生とは、5年前から「やまびこ会(全国教育交流会)」で
ご一緒させていただいています。
やまびこ会は、神奈川県の中野敏治先生が主宰し、
「あこがれ先生プロジェクトin群馬」を主催した新井国彦先生も
入られています。
会員は全国各地にいるので、お会いすることはめったにないのですが、
年4回の会報を発行し、
たくさんの先生方の文章から学ばせていただいています。
もちろん私も書かせていただいています。
(ちなみに、先生ならどなたでも入ることができます。
興味のある方はこちら→ やまびこ会 )
西村先生とは、
2011年12月の「あこがれ先生プロジェクトin群馬」以来の再会でした。
西村先生は、
涙ぐみながら登壇されました。
1時間目の西原先生の授業を聴いて、舞台袖で涙してしまったようなのです。
なんて心やさしい、アツい先生なんでしょうか。
西村先生は、
特別支援学級の担任をした時のことを話して下さいました。
クラスに生徒は一人。小学3年生の男の子です。
その男子生徒は2年生まで、
家から学校までの通学を車で送り迎えしてもらっていました。
しかし、西村先生は「歩くことが人間の基本」と考え、
毎日一緒に下校することにしました。
片道4キロの道のりを約1時間半かけて
毎日一緒に下校されたのです。3年間も。
たったひとりの生徒のために、
毎日1時間半かけて一緒に歩くなんて…
私には考えられません…。
一緒に歩いていると、
西村先生が予想していなかったことが
起こりました。
近所の人たちが、
歩いている西村先生と生徒を見かけては
声をかけてくれるようになったのです。
わざわざ車を止めて降りてきて、
「頑張ってるね!」
「気をつけてね!」と。
毎日歩く2人の姿を見て、
きっと近所でも
「あの先生は素晴らしい。子どものために毎日4キロも歩くなんて、
なかなかできることじゃないぞ。」と
話題にされていたことでしょう。
いつしか、2人は
地域のみなさんから応援される存在になっていったのです。
生徒にとっても、それは嬉しいことだったに違いありません。
歩きながら、西村先生は、
道端のゴミが気になっていました。
でもいつも、
「今日は雨が降っているから…
今日は、ゴミを入れる袋がないから…」などと
心の中で言い訳をして、
見て見ぬふりをしてきたそうです。
でも…ある日、思い切ってゴミを拾ってみました。
…一緒に歩き始めてから、
2年半が経っていたそうです。
その話をある日、別の生徒にしたところ
翌朝、その生徒が西村先生の所に来たそうです。
「先生、ゴミ拾ってきたよ!」と。
西村先生は感動しました。
「私が2年半かかって、やっとできたことなのに、
君たちはたった1日でできたのか!
すごいなぁ!」と。
…西村先生って本当に素晴らしい先生ですね。
「2年半もの間、ゴミを拾うことができなかった」と
正直に、何百人もの聴衆の前で
お話しすることができるなんて。
そして、生徒の素晴らしさをみつけて、
心から感動し、素直に言葉にできるなんて。
…西村先生のお話には、
何度もジーンと来てしまいました。
もちろん、話の内容の素晴らしさにも感動したのですが…
なんと言ったらいいのか…。
先生のまなざしから、話し方から、表情から
…すべてから、「愛の深さ」が感じられて…
「思いのまっすぐさ」が感じられて…
そんな西村先生のあり方が、
話している「言葉」を超えて、
直接私の心に響いてきた…そんな感じだったのです。
さて、カメラを構えながらふと見ると、
舞台袖から誰かが西村先生のお話を聴いています。
正座をして…
真剣な表情で…
…中村文昭さんです。
椅子も準備されているのに、
椅子ではなく、あえて床に正座して、
西村先生のお話をお聴きになっているんですね。
さすが文昭さんです。
西村先生のお話が終わってから、
文昭さんがこんなお話をして下さいました。
数年前、西村先生から、
「私の町に講演に来てください」とお願いされ、
兵庫県の養父市の山奥の小さな町でお話をさせていただきました。
最初、こんなに田舎の小さな町だし、
どれだけの人が集まってくれるのかなと思っていたら、
おじいさんやおばさんたちがドンドンドンドン集まってくるんです。
なんでこんなに集まってくるんだろう?
私のことをみんな知っているのかな?
と思って聞いてみたところ、
「いやいや、中村文昭って人のことは全然知らないよ。
でも、あの西村先生がいいって言うんだから、
いいに違いないんだよ。
だから来たんだよ」って。
地域の人から、こんなに愛されて信頼されている西村先生って
すごいなぁ、素晴らしいなぁって思ったんですよね。
今、「先生」って、何かちょっと悪いことがあると、
すぐにマスコミが騒ぎたてたり、
保護者がクレームをつけにいったりして
本当にかわいそうだなぁって思うんです。
でも、ほとんどの先生がみんな一生懸命で
ものすごく頑張っているんですよね。
西村先生のように
こんなに頑張っている先生もいるんだってことを
伝えたくて、
「あこがれ先生プロジェクト」を始めました。
---------
文昭さんのお話にも感動しました。
続きます。
Posted by 比田井美恵 at 20:29│Comments(2)
│行きました!
この記事へのコメント
素晴らしい御縁が広がっておられますね。西村先生の「こころを洗う一日一言」と比田井先生の「ココロの授業きょうの言葉」は、常に机上に置いて、参考にさせて頂いております。今後とも、よろしくお願いいたします。
Posted by 今井 敬 at 2013年05月28日 08:46
今井先生
西村先生の冊子と、私達の日めくりカレンダーを一緒に置いてくださっているなんて光栄です!
ありがとうございます!
西村先生の冊子と、私達の日めくりカレンダーを一緒に置いてくださっているなんて光栄です!
ありがとうございます!
Posted by 比田井美恵
at 2013年06月06日 08:32

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