子どものSOS届いてますか4
─ 彼にとって「薬」は親の愛情
そして学校や友だちになっていった ─
この記事は、連載です。まずコチラを読んでください。
子どものSOSが届いてますか?1
子どものSOSが届いてますか?2
子どものSOSが届いてますか?3
北九州少年サポートセンター係長の
安永智美さんの講演の続きです。
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ハムスターを毎日殺していた彼。
それを知ったお父さんは
モノやお金を与えることをやめ、
彼と一緒に遊ぶことを心がけ、
お母さんは「とげとげ言葉」をやめ、
「ふわふわ言葉」をかけるように努力した結果…
彼は、高校生活を楽しんでいます。
1ヵ月前、久しぶりに会いました。
表情が変わっていて、わかりませんでした。
「学校が楽しい」と言っていました。
彼がくれた写真は、
10人ほどの友達と一緒に写っているもの。
真ん中で彼が満面の笑みでピースサインをしていました。
この子は、小・中学校と友達がいませんでした。
学校にまともに来ないし、
ナイフをちらつかせたり、
火をつけたりするんですから。
その彼が言うんです。
「俺、頭悪いけど、
無遅刻無欠席で頑張ったら
大学の推薦くれるっていうから、
入学してから一度も遅刻もしていない」
「中学校の同窓会に、俺だけ連絡が来なかった。
無理もないよね。俺、変だったから。
でも、来年は行きたい。
みんなに見てもらいたい。今の俺をね」
今では、彼は精神安定剤は飲んでいません。
彼にとっての「薬」は、
「学校が楽しい」
「友達がいて嬉しい」、これです。
この子は「人格障害」という病名までつけられていたんです。
心の苦しみ、淋しさを溜め込み過ぎてしまった彼の人格は、
少しずつゆがんでしまっていたんですね。
でも、自分の気持ちを出せるようになって、
それをわかってくれる人がいて、
自分を認めてくれる友達ができたとき、
彼は克服できたのです。
<この彼の話はここで終わりです。
安永さんの講演録はまだ続きます>
みやざき中央新聞 2009年12月7日 第2345号より要約
編集部の許可を得て掲載しています。
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