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2010年04月13日

子どものSOS…連載を終えて

みやざき中央新聞に掲載されていた
安永智美さんの記事、
「子どものSOS届いてますか」シリーズ
先日終わりました。

みやざき中央新聞

みやざき中央新聞
(月1,000円で4回発送してくれます。
 見本紙も無料で送ってくれます)

安永さんの連載で、
一番はじめの記事に、

 「非行少年」は、みな
 「不幸少年」だった

という言葉がありました。

非行に走ってしまうような少年少女たちは、
実は「不幸」な子供達ばかりで、

非行に走らざるを得ないような
精神状態になってしまっていて、
その一番の原因は家庭にある…

結局、家庭で不幸だと非行に走ってしまう、

というような意味でした。

まさしくそうだなぁ…と思います。

そして、たくさんの大人に
このことを知ってほしいと思っています。

何か問題を起こす子を見た時に、

 「どうしてこの子はこんなことばかりするんだろう!?」と

怒るのではなく、

 「この子がこんなに問題を起こすなんて、
  何か心に傷を負っているに違いない、
  そうせざるを得ないような理由があるに違いない」

と考えれば、
その子を見る目も
その子に対する接し方も
変わってくると思うんです。

これは、大人と子どもという関係だけでなく、
友達や上司や同僚に対しても同じかもしれません。

何かイジワルをしてきたり、
理不尽なことばかり言ってきたり、
すぐにキレて怒ってきたり、
嘘ばかりついていたり…

そんな人は、
本当は心に深い傷を負っていたり、
ものすごくコンプレックスを持っていたり、
家庭がうまくいっていなかったり…
心が弱っているのかもしれませんね。

不思議なことに、
そう考えるだけで…
…「心に傷があるに違いない」って思うだけで、

自分の対応も気持ちも変わってくるんです。
心の余裕が変わってくるんですね。


安永さんの記事を連載しながら、
思い出した話を
ご紹介したいと思います。

メルマガでも、何度も掲載したお話です。
私が大好きな話で、
もう何十回読んだかわかりません。

何度読んでも、涙ぐんでしまいます。
ご存知の方も多いかと思いますが、
ご紹介しますね。

----------

「縁を生かす」

その先生が五年生の担任になった時、
一人、服装が不潔でだらしなく、
どうしても好きになれない少年がいた。
中間記録に先生は
少年の悪いところばかりを記入するようになっていた。

ある時、少年の一年生からの記録が目に止まった。

 「朗らかで、友達が好きで、人にも親切。
  勉強もよくでき、将来が楽しみ」とある。


間違いだ。他の子の記録に違いない。先生はそう思った。

二年生になると、

 「母親が病気で世話をしなければならず、時々遅刻する」

と書かれていた。

三年生では

 「母親の病気が悪くなり、疲れていて、教室で居眠りする」。

後半の記録には

 「母親が死亡。希望を失い、悲しんでいる」とあり、

四年生になると

 「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり、子どもに暴力をふるう」。

先生の胸に激しい痛みが走った。
ダメと決めつけていた子が突然、
深い悲しみを生き抜いている生身の人間として
自分の前に立ち現れてきたのだ。

先生にとって目を開かれた瞬間であった。

放課後、先生は少年に声をかけた。

「先生は夕方まで教室で仕事をするから、
 あなたも勉強していかない?
 わからないところは教えてあげるから」。

少年は初めて笑顔を見せた。

それから毎日、
少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。
授業で少年が初めて手をあげた時、
先生に大きな喜びがわき起こった。
少年は自信を持ち始めていた。

クリスマスの午後だった。
少年が小さな包みを先生の胸に押しつけてきた。
あとで開けてみると、香水の瓶だった。

亡くなったお母さんが使っていたものに違いない。
先生はその一滴をつけ、夕暮れに少年の家を訪ねた。

雑然とした部屋で独り本を読んでいた少年は、
気がつくと飛んできて、先生の胸に顔を埋めて叫んだ。

 「ああ、お母さんの匂い!
  きょうはすてきなクリスマスだ」

六年生では先生は少年の担任ではなくなった。

卒業の時、先生に少年から一枚のカードが届いた。

「先生は僕のお母さんのようです。
 そして、いままで出会った中で一番すばらしい先生でした」

それから六年。またカードが届いた。

「明日は高校の卒業式です。
 僕は五年生で先生に担当してもらって、とても幸せでした。
 おかげで奨学金をもらって医学部に進学することができます」。

十年を経て、またカードがきた。
そこには先生と出会えたことへの感謝と

父親に叩かれた体験があるから
患者の痛みがわかる医者になれると記され、
こう締めくくられていた。

 「僕はよく五年生の時の先生を思い出します。
  あのままだめになってしまう僕を救ってくださった先生を、
  神様のように感じます。

  大人になり、医者になった僕にとって最高の先生は、
  五年生の時に担任してくださった先生です」

そして一年。届いたカードは結婚式の招待状だった。

「母の席に座ってください」

と、一行、書き添えられていた。

 月刊「致知」2005年12月号(致知出版社刊)より引用

----------

何度読んでも泣けてきます。
この少年は、この先生との出会いでまさに人生が変わりました。

この先生が、
少年の心の傷に気づいいて、
少年の心に寄り添い、
支えたことで、
少年は立ち直ることができました。

同じように
もしも、周りに問題を起こすような子がいた時には、
その子の「心の傷」に気づいてあげられるように、
心の目で
感じられるようになりたいものですね。

そのためにも、
「非行少年は不幸少年」
「問題のある子は心に傷を負っている」
…この言葉を心に留めておきたいと思います。



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Posted by 比田井美恵 at 22:57│Comments(4)考えさせられました
この記事へのコメント
なんと素敵なお話でしょう。
読ませて戴き、文字がかすみました。

優しかったお母さん・頼りになったであろうお父さん・・・そんな中で育てられた少年を襲った突然の出来事は、少年を変えてしまったんですね。

親の存在、少年の変化に気付いてくれた先生、人は関わってくれる人によってこんなにも変るものなんですね。
Posted by タッキー at 2010年04月14日 02:28
タッキーさん

いつもコメントありがとうございます!
(なかなかお返事できなくてごめんなさい)
この話はホント泣けてきます。

>人は関わってくれる人によって
 こんなにも変わるものなんですね。

ホントですよね!
だからこそ、やっぱりいい関わり方をしたいものですね。
親としても、人間としても。^^
Posted by 比田井美恵 at 2010年04月14日 12:33
メルマガからブログのSOS・・・の回を読んで、
このページに来ました。「縁を生かす」のお話、泣きました。

若いころは、「おばちゃん・おばちゃんたち」が大嫌いでした。
でも自分が母になり、おばちゃんになってみて思います。
「今日は学校どうだった~」「お母さんは元気~?」
なんて声をかけてくるおばちゃんって貴重な存在だな、と。
「近所中に白い目で見られてたけど、そういえば一人
 いつも声かけてくるおばちゃんがいたな」
そんなおばちゃんになれたらいいな、と思っていました。

だから、この先生のお話にとても感動しました。
そしてこの男の子の素敵なこと!
こんなお医者さんに診て欲しいです。
いつも素敵なお話をありがとうございます。
Posted by pukeko at 2010年08月27日 19:47
pukekoさん

書き込み、ありがとうございます!
「縁を生かす」私も大好きなお話です。

何度読んでも泣けてくるんですよね…。

「いつも声をかけてくるおばちゃん」。。。
素敵ですね! 私もあこがれます!

一緒に、そんなおばちゃんになれるように
頑張りましょうねっ!(^-^*)
Posted by 比田井美恵 at 2010年08月30日 19:32
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