2009年10月09日
義手でのサイン
比田井和孝が、大野勝彦さんにサインをしていただきました。
大野さんは、比田井和孝の顔を見て、
サラサラッと似顔絵を描き始めます。
そして、顔を見て思い浮かんだ言葉を書いてくださるのです。
「大切な人の 喜ぶことをしたい 和孝さん」
…ありがたいことです。
大野勝彦さんは、両手先がありません。
義手で筆を持ち、
字を書き、絵を描くのです。
この写真は、大野勝彦さんの詩画集、
「はい、わかりました!」(著:大野勝彦 出版:サンマーク出版)の
帯裏に掲載されていたものです。
(以下は、私のメルマガ「私が一番受けたいココロの授業」
http://archive.mag2.com/0000199548/20091009024432000.html
からの抜粋です)
大野勝彦さんは、昭和19年、熊本県生まれ。
人と同じことが嫌いで、スポーツ好き。
リーダータイプの子供でした。
農業高校を卒業してからは、家業の農業を継ぎ、
地域では様々な役職を兼務し、
「鉄人二十八号」の異名がつくほど
頑強で毎日動き回っていました。
人並み以上の体力にも友達にも恵まれ、
いろんなところから任される役職の数が、
豊かさの尺度であるかのように
思っているところもありました。
そんな大野さんが45歳になったある日…
事件は起こりました。
平成元年7月22日。
トラクターの掃除をしていた大野さん。
ゴミを取ろうとしたした瞬間に、
右手を巻き込まれてしまったのです。
「あっ!」
驚いた大野さんは、まかれていく右手を取ろうと、
左手を出します。
すると、左手までトラクターに巻き込まれてしまったのです。
ゆっくりと全身が前のめりに動いていきます。
「死ぬ!」…ふるえるくらいの恐怖が湧き出てきました。
「だれか来て! 助けてぇ!」
両手を巻き込まれた大野さんは、
グイグイと体ごと機械の中に引っ張られていきます。
恐怖は増す一方です。
ところが
突然、頭の中に3人の子供の顔が浮かびます。
「まだ、死なれん!」
大野さんは、反動をつけて体を思い切り後ろに引き、
はさまれた2本の腕を、
自分の力で引きちぎります。
やっと、トラクターから離れることができたのです。
両手先がなくなってしまった大野さんは、
手術を終え、激痛の中、
病院のベッドの上で考えていました。
「なんで、おれがこんな目にあわないといけないのか」
「もう生きていても、なにもできないぞ」
周りの人に苛立ちをぶつけ、あたるばかりでした。
「なんでおれが…、どうして…」
ごはんも喉を通らない日々が続きます。
そんなある日、子どもたちから手紙をもらいます。
大野さんは、事故前、
とにかく働きづめの日々でした。
余裕がなくてピリピリしていて、頑固で、
子供にも優しくしようとか「ありがとう」という
気持ちが薄く、子供達からあまり好かれていないと
思い込んでいました。
ところが子供達からの手紙には、
こう書かれてあったのです。
今度の おとうさんの事故で、わかったことが3つあります。
一、おとうさんは、強い人。
一、おとうさんは、わたしたちにはなくてはならない人。
一、おとうさんは、尊敬できる人。
これを人前で、胸を張って言えることがわかりました。
大野さんは涙が止まりませんでした。
学校が休みの日には、子供達が病室を訪ねてきます。
そして、にぎやかに、楽しく話をして帰っていくのです。
大野さんはほっとしていました。
「よかった。子どもたちはおれの両手切断のことで、
あまりショックは受けていないようだ。よかった、よかった」
ところが、近所の人から、
長男の隆君が、毎日夕方玄関前で頭を抱えこんで、
暗くなっても何時間も動かない、
と聞くのです。
3人の子どもたちは、きっと、
「おとうさんに心配かけないように
おとうさんのところではみんなで楽しい話だけをしようね」
なんて話していたのでしょう。
「ごめん…すまない…ちっとも知らなかった…」
大野さんがいつしか忘れていた「やさしさ」を
子どもたちが教えてくれたのです。
「みんな、ありがとう。ごめんなさい」
大野さんが生きる決心をした瞬間でした。
それから大野さんは笑顔の練習をし、
字を書き、詩を書き、
絵を描くようになったのです。
義手で筆を持って書き上げた詩画は
ドンドンたまり、多くの人の心を打つようになり…
そして、平成15年には
「風の丘 阿蘇 大野勝彦美術館」を完成させるのです。
この本は、涙なくしては読めません。
大野さんの生きる力に、
大野さんの心に大きさに、
そして、周りの人の優しさに
…自然と涙があふれてくるのです。
「よし、かかってこい!」(著:大野勝彦 サンマーク出版)
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4763197509/mag12-22/ref=nosim/
詩画集もあります。
やさしい、キレイな色使いで
大野さんの感性の素晴らしさがあちこちに感じられます。
「はい、わかりました!」(著:大野勝彦 サンマーク出版)
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4763197495/mag12-22/ref=nosim/
サンマーク出版さんのページに、
大野さんの詩画が、いくつか載っています。
http://www.sunmark.co.jp/00/special_t/index.html
私の大好きな詩も載っています。
「他の人に 喜んでもらうのが
嬉しくなった 人の 笑顔は
本物だ」
大野さんは、今、あの事故の事をこう言っています。
「チャンスでしたね」
…と。
あの事故のおかげで 生まれ変わることができたと。
あの事故のおかげで 周りの人たちの優しさに気づけたと。
あの事故のおかげで「ありがとう」と言えるようになったと。
そんな事を話してくれた
大野さんの動画があります。
(音が出ます。ご注意下さいね)
…これも涙が出てきてしまいます。
ぜひぜひ、観てみて下さいね。
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=R3TP97_KVJI&eurl=http://coaching.livedoor.biz/archives/51074522.html
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