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2017年02月17日

誰かの力にぶら下がるために、俺たちは集まったわけじゃない

2/11に配信された比田井通信よりお届けします!

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先日、渋谷で
喜多川泰さんの最新作、
「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」
出版記念イベントが行われました。
誰かの力にぶら下がるために、俺たちは集まったわけじゃない

大変盛り上がりましたが、
渋谷のシブ読は、一応ですね、
団長さんが主催ですので、
控えめにしていたんです。
誰かの力にぶら下がるために、俺たちは集まったわけじゃない
(↑写真を撮ってくださった新井久美子さん、ありがとうございます!)

会場にいらしていた方は
「あれで、控えめ・・・?」と
思うかもしれませんが、控えめなんですよ!
誰かの力にぶら下がるために、俺たちは集まったわけじゃない

誰かの力にぶら下がるために、俺たちは集まったわけじゃない
(↑先日、ニューヨークでも個展を開かれた
 イラストレータ&書家の土屋和全さんが
 描いてくださいました~!^^)

で・・・、
今回の喜多川作品ですが・・・

あれは、11月頃だったと思うのですが、

喜多川さんに聞いたんです。

「今度の新作はどんな作品なんですか?」って。

そしたら、喜多川さん、

「あぁ・・・、今回のは、
 あまり、感動とか・・・ないですよ」って言うんです。

なので、私は
「それじゃぁ、あれですか、
 『なるほどぉ~』的な内容ですか?」って聞いたら、

「それも、ないですねぇ~」って言うんです。

しまいには、
「あまり、期待しないで読んで下さい(笑)」って言うんですよ。

で・・・、私、素直ですから、
その言葉をそのまま受け取って、
あまり、期待しないで読んだんですよ。


そしたらですね・・・・


もぉ、とんでもないですね!

とんでもないですよ!


まだ、読んでいない人もいると思いますので、
詳しくは書きませんが、

私がまず、「おっ!」って思ったのは

いきなり、7ページ目です。

今回、早かったですよ~。

こんなシーンです。

中学生が7人で、体育館の中の
グランドピアノや、
背丈ほどもある大きなアンプや、
演台を動かすんです。

全部で7つです。

もちろん、一人では
とうてい動かせるものではないですから、
7人で力を合わせて動かすんです。

7人もいますから、
10分程度の時間で移動は完了します。

それが終わった時に
二階堂肇という男子生徒が、

目をキラキラさせながら
興奮しながら言うんです。

「これ、スゲェ・・・」って。

これ、ちょっと意味わからないですよね。

別にそんなにスゴイことじゃないわけですよ。

重いものを、7人で移動しただけの話です。

ところが、その肇君が言うんです。

「いや、これはスゴイことだ」って。

それはなぜか・・・。

============

もしも、俺がピアノ、あいつが演台、
お前はアンプ、って7人が別々に動かすものを
割り当てられていたら、今頃どうなってたと思う?

10年経ったって、7つとも動かせずに
同じ場所にあるよ。

でも、見てみろよ。

ものの10分で全部動かしたぜ!


============

肇君が言うんです。

どうですか?

私はここで唸ったんです。

おわぁ~、これ確かにスゴイことです。

だって、同じ7つのものを
一人ひとり動かしても
10年経ったって、動かせないものがですよ、

7人で力を合わせて動かしたら
10分も経たないうちに
全部移動することができるんですから・・・。

えっ?
そんなの当たり前ですか?

いや、確かに当たり前なんですけどね、
私は「なるほどぉ~」と思ったんですよ。

いきなり、7ページで・・・。


で・・・、私は予想するわけですよ。
この本はきっと、

「一人ではできないことでも
 みんなでやったら、うまくいく」的なことを
伝える本なんだろうな・・・と思ったんです。


ところが・・・、


喜多川作品は私ごときが
簡単に予想できるような
そんなレベルじゃないんです。


ストーリーを話すのは控えますが、


159ページに衝撃の言葉が載ってます。

二階堂肇の言葉です。

==========

あの日も言ったはずだよ。

一人の力で持ち上がらない大きな夢も、
7人の力でなら持ち上がる。

一人が精一杯力を出しても
一生動かせないものが、
7人が力を合わせれば、
短い時間で全員分の夢を動かせるんじゃないかって。

でも、それは、
一人の力で動かせるものを、
7人で持ち上げましょうって話じゃない。

誰かの力にぶら下がるために、
俺たちは集まったわけじゃない。


==========

これです。

これなんです。

結局ですね、
二階堂肇が言いたいのは

「みんなで大きなものを持ち上げるためには
 一人ひとりが、

 『自分の力で持ち上げられるものは
 自分の力で持ち上げられるだけの力』

 を、つけなくてはいけない」

ってことを言いたいんです。

どうですか?
私はこの言葉に衝撃を受けたんです。

ところがですね・・・
これを一歩間違うと、

その仲間に入って、
本当は自分ひとりで持ち上げられるものを
みんなの力を借りて、
自分は大した努力もせず、
楽をして持ち上げたい・・・と思っちゃう人もいますよね。

何度か、このヒダツーにも登場してますが、
ウエジョビに「比田井塾」という集まりがあるんです。

今年で6年目なんです。

学生たちが、人として成長したくて
入ってくるんです。

今年は14人のメンバーが集まりました。

ところが、これ間違えてしまうと、

「比田井塾に入りさえすれば、
 自分を変えてくれるんじゃないか・・・
 周りの人が、自分を成長させてくれるんじゃないか・・・」

と思ってしまうんです。

ですから、今回の喜多川さんの
「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」は

比田井塾のために書いてくれた本のような気がして、
年明け最初の比田井塾で
このお話をしたんです。

みんな真剣に聴いてくれていました。

この本に書いてある通りで、

依存し合っている組織と、

一人ひとりが自立して、
支え合っている組織では

そりゃもう、全然、結果が変わってきますものね。

さて、
あなたの組織はどうですか…?
「一人一人が自立しているとは言えないなぁ…」と思う節があったら
ぜひ読んでくださいね!

「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」
誰かの力にぶら下がるために、俺たちは集まったわけじゃない


↓こちらもよろしくお願いします。(*^o^*)
職員研修で南三陸に行ってきました 2
誰かの力にぶら下がるために、俺たちは集まったわけじゃない



Posted by 比田井美恵 at 09:39│Comments(0)
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