私が書いています!
このブログは比田井和孝に代わり、私、比田井美恵がお届けしています!
Facebookで「フォローする」をしていただくと、ブログ更新やヒダカズ講演会に関する情報などをみなさんのニュースフィードにお届けします!
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 686人
過去記事
QRコード
QRCODE

2016年12月17日

白石康次郎さん涙のリタイア。そして…

12/4、白石さんのヨット「Sprit of yukoh」のマストが突然折れました…。

■■ 12月4日(日) ■■

白石康次郎さんFacebookより

単独無寄港無補給世界一周ヨットレース『Vendee Globe』に
アジア人として初出場中の海洋冒険家・白石康次郎は、
本日レースをリタイヤする事を表明いたしましたので、
お知らせいたします。

■経緯

・日本時間の12月4日(日)11:30
マストが折れ、すぐに外に出てみると、
マスト2番目のスプレッダーから上が折れていた。
J3(セール・帆)はまだ上がっていて、
マストの上の部分はぶら下がっている状態。

マストが折れた原因は不明。
20ノット程の風速でセーリングをしていた際に起きた出来事で、
白石は船内にいました。
※白石に怪我はなく、無事です。

白石康次郎さん涙のリタイア。そして…

■白石康次郎コメント
マストが折れてしまいましたが、船体も私も無事です。
しかし、残念ながら、このままの状態ではレースを続けられず、
リタイヤせざるをえません。

最後まで笑顔で行きたかったのですが、
このような結果となり、
応援してくださった皆様に申し訳なく思うと共に、
非常に残念でなりません。

今できることは、無事にケープタウンまで寄港する事で、
それに全力を尽くします。

■■ 12月4日(日) ■■

~白石さんのご友人、
渡辺博さんのFacebookより抜粋~

「生命の声 その愛 」

19:50 白石 康次郎さんから衛星電話。
「なべさん、すまない…」
「俺には、もうこれ以上は出来ない…」

まだ波高6mの荒れた海とのこと、
その船上で8時間以上、
トラブル処理をした悲壮感が伝わります。
何も予兆なく、ポロリとマストが折れたそうです。

あえて冷静に状況を聞きました。

「何とかマストに登りたい」
今は危険!だと止めました。

J3(セール)だけでは、
風上へのぼり難いのは分かります。

風上へ向かうため、
早くメインセールを縮帆して上げたいのです。

今は4Knot位で、波に揉まれているでしょう。
潮流があり、船脚(実際の速度)があるか微妙です。

マストへ上がるにも、マストヘッドがない現在、
懸垂索の強度が不安です。

明日は波が収まる予報とのこと。
「少し休んで、冷静に懸垂方法を考えよう」

時折、皆さんへの思いで、
嗚咽になりますが、
今は気丈にSpirit of yukohをコントロールすることです。

発電機、エンジンなど全て順調。
棄権で、ある程度エンジン走行も出来ます。

「…笑顔で会いたかった…」

「怒る奴なんか、どこにいるの?
 神様が決めたこと、従おうよ!

 笑顔で待ってる。

 また一緒にメシ食えるね。

 俺たちには笑顔が似合うんだ。
 命あっての笑顔だよ」

白石さんの状況を、実直にお伝えしました。

「浪花節」みたいですが、日本の心の冒険です。
引き続き温かく見守ってください。

白石康次郎さん涙のリタイア。そして…

■■12月5日(月)■■

白石康次郎さんFacebookより

今やっとセーリングジャケットを脱ぎました。
今は風が落ち、大きなうねりの中をゆらゆらと走っています。

すでにご承知のここと思いますが、
昨夜(UTC)02:30頃、
マストが真ん中から二つに折れてしまいました。

折れたマストトップは強い風と波高6mの中で暴れていましたが、
なんとか無事に切り離すことができました。

幸いなことに船体にダメージ無く、
セールも回収できました。
怪我もありません。

前のJ3セールだけが使えるので、今はそれで走っています。

今後マストに登って作業するかは未定です。
いつ倒れるかわからない状態なので、
ショアクルーは登らないほうがいいとの判断です。

とにかくこのままケープタウンに向けて航行したいと思います。

今回のヴァンデ・グローブはリタイアを決断しました。

応援していただいた方々、スポンサー様、メディアの方々、
本当に今までありがとうございました。

皆様の応援のお陰で
日本人初のヴァンデ・グローブ出場の夢が叶いました。
感謝の心でいっぱいです。

今回はどんなに苦しくても
最後まで笑顔でいようと心に決めていましたが、
今回ばかりはそうもいきませんでした。

もう涙も枯れ果てました。

白石康次郎さん涙のリタイア。そして…

このために人生をかけて全力で取り組んでいきましたが、
力及ばずこのような結果になってしまい、
お詫びの言葉もございません。

しかし、天は僕に大きな試練こそ与えましたが、
命までは取らなかったようです。
顔洗って出直して来い、ということでしょうか。

今は最後の力を振り絞ってケープタウンに入港することです。
シーマンの意地を見せないといけません。
まだまだ油断できません。

最後まで精一杯航海を続けるとこをお約束します。
これからもちゃんとご報告させていただきます。
いつも心配かけてすいません。

皆さんの応援を胸に、笑顔で日本に帰れるように精進します。
本当に皆さんありがとうございました。
心から感謝申し上げます。
康次郎

白石康次郎さん涙のリタイア。そして…

■■12月5日(日)■■

ヴァンデグローブチャンネル、
白石康次郎さんメッセージ動画
白石康次郎さん涙のリタイア。そして…


残念ながら、今回のヴァンデグローブは
これでリタイアをすることになりました。

これ以上、南氷洋を走ることは危険なので、
このままケープタウンに引き返したいと思います。

応援してくれてるみなさまには
本当にありがとうございました。

皆様には感謝の言葉しかありません。
おわびは無事に帰りましたらさせて頂きます。
本当に今までありがとうございました。


…もうね、
涙も枯れ果てました。

悔しいですけどね、

また、この海が、
顔を洗って出直してこいということなんじゃないでしょうか。

…なかなか一回では簡単には完走させてくれないレースのようです。

でも、天はね…海は、
命までは持っていくようなことはなかったみたいです。

また気を改めて頑張ろうと思います。

今まで本当に応援ありがとうございました。

まず、
ケープタウンまで引き返すことです。
これがシーマンとしての
最後の腕の見せ所だと思いますので

最後まで気を抜かないで
なんとかこの船を戻して
元気な姿で日本に帰りたいと思います。

今回は、本当に申し訳ございませんでした。

とにかく今は、必死になって
ケープタウンに引き返して
皆様にお礼とお詫びを言える日を楽しみにしています。

本当にありがとうございました。


■■12月7日(水)■■

ヴァンデグローブニュース
白石康次郎さん無事にケープタウンに到着
白石康次郎さん涙のリタイア。そして…


「私の初めてのバンディグローブへの挑戦は今日終わりました。
 いいチーム、いいボート、
 そして素晴らしいスポンサーを持つことができて幸せでした。

 今年、私はバンディグローブに挑戦する
 初めての日本人、アジア人になりました。

 私は完走することができませんでしたが、
 今日まで素晴らしい経験をすることができました。

 私にとっていいレースだったと言いたいと思います。
 大変な経験をしました。

 そして最も重要なことは、
 日本とフランスに多くの友達ができたことです。

 私はこの外洋レースの社会で
 私を受け入れてくれたすべてのスキッパーに感謝したいと思います。

 これは私の冒険の終わりではありません。
 私は今年バンディグローブに出た初めての日本人でありアジア人です。

 次回、私の目標は
 バンディグローブを完走する
 最初の日本人、アジア人になることです。

 私は皆さんの力強いご支援を再度お願いいたします。
 素晴らしい経験でした。皆さんの援助に深く感謝します。」

■■12月11日(日)■■

白石康次郎さんFacebookより ·

いろいろご心配をおかけしました。
だんだん元気を取り戻しております。

昨日、無事に船を上架しました。

折れたマストを見ると悔しさが込み上げてくるのですが、
もう元には戻りません。

潔く、僕の悔しさと涙は大西洋に捨ててきます。

ここで強く感じたのはクルーの有難みです。

フランスからチームマネジャーのシャールが直ぐに駆けつけ、
イギリスからはトニー、
日本からはカメラマンの矢部さん、
スポーツビズの鈴木さんと
あっという間に世界各国から集合してくれました。

また、今借りているアパートはPRBが使っていたところです。

そして地元セーラーであるマイクを紹介していただき、
すべてが迅速に進んでいます。

僕はケープタウンで一か月、
フランスで片づけをして一か月、
帰国は来年かなと思っていましたが、
今年中に帰国できる予定です。

本当に仲間のありがたみを感じました。

今後ですが、
この船を日本に持って帰って
皆さんや子供たちに乗せてあげたいなと考えております。

船積や予備マストの検査や艤装、
大変な費用が掛かりますが、
皆さんがよろこんでくれるなら、
何とかなるのではと考えています。

皆の手で育ててきた
Spirit of yukohⅣを
日本でお披露目できることを次の目標にしています。

そして、その先の目標は
もちろんヴァンデ・グローブ アジア人初完走です。

ヴァンデ・グローブのスタートは素晴らしいものでした。
そしてフニッシュはどんなにすごいんでしょうね!
まだわかりませんが、そのイメージが僕のモチベーションです。

ここ南アフリカに初めて来たのは
師匠である多田雄幸さんが
第三回BOCチャレンジに参加しているときに
ショアクルーとしてきました。

いろいろな思い出がよみがえります。

その時はまだアパルトヘイト時代でした。
よくデモをしていたのを覚えております。

ケープタウンに入港するときに、
ロベン島の横を走りました。

マンデラ大統領が27年間投獄されていた島です。
その情熱と忍耐に感ずるものがあります。

今回、子供たちにサクセスストーリーは話せません。

今僕にできることは、
立派な負けっぷりを見せることぐらいです。

嘆かないで、
愚痴らないで、
くよくよしないで、
前向きに歩くことです。

これからの4年間が勝負です。

次回は2020年、
東京オリンピックの年でもあります。

新たなスポンサーを集めるのは難しい年でもありますが、
僕には素晴らしい応援団がついております。

きっと大丈夫ですよ。

愛と勇気と忍耐をもってこれからも頑張ります!

学びの多いケープタウンより。

康次郎

白石康次郎さん涙のリタイア。そして…


■■12月10日■■

報道ステーションより

白石さんのコメントです。

「僕にとっては学びの多い旅で
 本当は日本人初出場・初完走を目指したかったのですが、
 なかなかヴァンデグローブは
 一回二回の新参者には厳しいようです。

 でもね、
 レースがなくなるわけじゃないし、
 海がなくなるわけじゃないし、
 精一杯次を目指してチャレンジし続けますよ。
 頑張ります!」

松岡修造さんからもメッセージが送られました。

「白石さんが伝え続けてきた言葉
 「夢」というもの、
 僕は今回教えられましたよ。

 成功することだけが「夢」なんかじゃないって。

 「夢」というのは
 挑戦、チャレンジしたときに叶うんだと。

 白石さん魂は
 僕らの体に注入されています。

 白石さん、
 心からありがとう!」

白石康次郎さん涙のリタイア。そして…

それに対し、白石さん

「僕は修造さん大好きで
 僕の夢は
 修造んに「アツい!」って言われることなので、
 そう言われるように、頑張ります!」

…修造さん、

「アツすぎ!!」
白石康次郎さん涙のリタイア。そして…

----------

駆け足でこの半月の報告をさせていただきました。

今から、白石さんをお迎えに
羽田空港に行ってきます!!^^




Posted by 比田井美恵 at 09:29│Comments(0)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。