■ヒダカズのココロの授業-比田井通信

全国で「命の授業」をされている腰塚勇人さんが、
長野商業高校に講演に来てくださいました！　


今年の２月、
長野商業高校の先生に
「いい話をしてくれる人を紹介してほしい」と言われて、
思い出したのが腰塚さん。

腰塚さんとは、
４年前にヒダカズとコラボ講演をさせていただいたことがあり、
私もボロボロ泣きながら話を聴かせていただきました。

腰塚さんは、この8年ほどで、
全国で1,000回以上の講演をしています。
お忙しい方で、なかなかスケジュールが合わなかったのですが、
なんとか調整が付き、この日を迎えることができました。
私ももちろん、ご一緒させていただきました。

腰塚さんは、元中学校の体育教師。
「鬼の越塚」とも呼ばれるくらい
熱血で厳しい先生で有名でした。

自分のクラスの子たちがもうすぐ3年生になるという
2002年3月1日、

腰塚先生は、スキーで転び、首の骨を折り、
首から下が全く動かなくなります。

お医者様から奥様に告げられた言葉は、
「一生寝たきりか、よくても車いすでしょう」

生きる希望を失い、
毎日、どうやったら死ねるかとそればかり考え、
舌を噛んだ日もありました。

そんな腰塚さんに奥さまは
「何があっても、ずーっと一緒にいるから」

生徒たちからは
「先生、待っているから」…とたくさんの手紙が届きます。

「何で俺なんかのために…」と涙した腰塚先生は

一人じゃないんだと気づき、
すべてを受け入れ、
いつも笑顔でいよう、
そしてどんなことにも「ありがとう」を言おうと決心しました。

すると、少しずつ少しずつ、手足が動くようになってきたのです。

「この子たちの担任として復帰したい！」と
強く思った腰塚先生は
苦しいリハビリも
持前のバイタリティーでこなします。

そしてなんと中学校に復帰。
復帰初日…
腰塚先生は、生徒たちの出欠をとりながら涙を流します。
もちろん、生徒達も。

卒業式に、生徒たちに伝えたのは、
命の大切さ。

腰塚先生は、一人でも多くの人に
この「命の授業」をお話したいと、
今は講演活動をされているのです。

アンビリーバボーに出られたときの動画がありました。



今回、腰塚さんが話をして下さった
長野商業高校は、部活動がとても盛んな元気な学校です。

そんな学校だからこそ、
きっと生徒たちの胸にも刺さっただろうな…と思う
お話がありました。

腰塚さんがスキーで事故をして
入院していた時のこと。

それまで、あんなにスポーツ万能だった腰塚さんでしたが
事故で、首から下が全く動かなくなってしまいます。

こんな俺は生きている意味がない…と思いながらも
まったく動けないため
死ぬことさえもできない…。


親切に声をかけてきてくれた看護婦さんにも
「お前に俺の何がわかるんだ！」と言わんばかりに
睨み付けてしまいます。

それでも看護婦さんは、
「私は腰塚さんに本当に元気になってほしいのよ。
　だから、私にできることがあったら何でも言ってね」

…そんな時に思い出した言葉がありました。

それは、高校時代に顧問の先生に言われた言葉でした。

腰塚さんは、バスケットボールに熱中していて
神奈川県でもバスケの名門校に入りました。

全国大会にも行くようなチームです。
たくさんの部員がいます。
もちろん、練習も厳しい。

顧問の先生は、
入部したばかりの腰塚さんたちを前にこう言いました。

「俺は、自分がうまくいかないと機嫌が悪くなるような奴は
　絶対に試合に出さない。
　いくらうまくたって出さない。

　いいか、バスケットはチームプレイだ。
　そして、最後の最後は心の強いチームが勝つんだ。

　だから、チームの中にそんなやつが一人でもいると、
　最後の最後で絶対に勝てないんだ。
　そういうちょっとした差で負けるんだ。

　俺の練習は厳しいぞ。
　でも、お前たち、自分で決めて入ってきたんだろ。
　だったら、文句言うな！！

　自分が蒔いた種の場所で咲くんだ。
　与えられた場所で咲くんだ！」



この先生の言葉の最後の

「自分が蒔いた種の場所で咲く。
　与えられた場所で咲く」

…を思い出した腰塚さん。

「花は、自分で動くこともできないけれども
　一生懸命にその場所で美しく咲いている。

　だから、自分だって
　動くことはできないけど、
　この場所で、できることをやっていこう」

…そんな風に考えを変えることができたのです。
この日、号泣した腰塚さんは生まれ変わったのです…。



生徒たち、とても真剣に聴いていました。


高校生の今、
この話を聞けた長野商業高校の生徒さんたちはラッキーですね！

たまたま、帰りに廊下で一緒になった女の子に
「講演、どうだった？」と聴いてみたところ…

「…すごかったです…」

私「どんなところが？？」

「あの…本当に…本当に命って大切だなって思いました…」

って。
彼らのココロにもしっかり届いたようです。
腰塚さんの想い。

腰塚さん、自身のブログにも嬉しいことを書いて下さいました。

腰塚勇人　公式ブログ
再会は今を生きる原動力


腰塚さん、長野に来てくれてありがとう！
長野の宝でもある高校生たちに
素晴らしいお話を聞かせて下さって
本当にありがとうございました！(*^-^*)



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