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2016年05月18日

カンタ独り立ち!? その1

長い事お休みをいただいていたブログも
ボチボチ更新をしていきたいと思います。
ヒダカズもきちんと毎週比田井通信を発行していたのに
私がブログにアップしていませんでした! ごめんなさい!!!

ということで、更新がたまっていた比田井通信から
少しずつアップしていきますね。

今日は、3/26に配信された比田井通信からお届けします!^^

----------

もうすぐ3月も終わり、
4月がやってきます。

1年て、ホントに早いです。

思い起こせば
この一年、
比田井家には、
大きな出来事があったんです。

諸事情により、
黙っていましたが・・・

こんなことがあったんです。
昨年の4月の下旬でしたかね。

私は確か仙台での講演のため、
ホテルに泊まっていたんです。

すると、
美恵先生からメールが・・・
「二人で盛り上がってます!」
と書いてあって
その下に、あるHPのアドレスが
載っていました。

わたくし、「ん・・・?」
と思いまして、そのHPを観たら、

ある「山村留学」のページなんです。

私、意味がわからなくて、

「『盛り上がってる』って、
 これ、カンタが行くってこと・・・?
 まさかぁ?」と思いまして、
 とくに返事もせず、翌日帰ってきました。

帰ってくると
「お父さん、昨日のお母さんが送った
メールみたでしょ!」とカンタ。

「みたよ・・・」と、
あえてそっけない態度の私。

カンタがどこまで本気で考えているか
知りたかったので・・・。

「ぼく、
 あの山村留学に行くんだ!」とカンタ。

ひきつづき、
あえてそっけない態度の私。

すると、

「ねぇ、ねぇ、
 お父さん、わかってるの?
 ぼく、ひとりで行くんだよ。
 お父さん、ぼくがひとりで行っちゃっても
 お父さん、大丈夫?」って、

私のことをですね、心配してくれているんです(笑)

私、ちょっと
「もしかして、本気?」
と思いまして・・・

「お前、本気なの?」と聞くと、
「うん!」とカンタ。

山村留学って言ったって、
夏休みに1週間とかじゃないんですよ。
1年間ですからね。

学校も転校して
現地の小学校に通いながら、
自分のことはぜ~んぶ自分でやるんです。

洗濯も掃除も、
食事も、自分たちで作るんですよ。
お風呂だって、
五右衛門風呂ですからね。
毎日、薪で沸かすんですよ。
カンタ独り立ち!? その1

カンタは、そんなところに、
「行く!」って言うんです。

「なんでそんなに行きたいの?」
と聞くと、

「イノシシの解体ショー!」とカンタ。

コンビニも信号機もない
とっても田舎の村ですから
近所の方がイノシシを捕まえて
その施設に持って来てくれたくれたりするんですって。

で、その場でイノシシの解体ショーです。
それに興味があったようです(笑)

やっぱり、変わった子です(笑)

でも、それを聴いて、
「もしも本当に山村留学をしたら、
 これはカンタにとって、間違いなく
 いい経験になる・・・・。」
と思ったんです。

子どもは
「天からの授かりもの」ではなく、
「天からの預かりもの」だと思って
カンタを育てていますから・・・、

もちろん、
「カンタがいなくなったら、寂しい・・・」と
一瞬は思いましたよ。
思いましたが・・・

そこで、
「カンタがいなくなったら、
 お父さんがさびしいから
 そんなところには行かせない!」なんて
言えませんよね。

その山村留学の施設は
夏休みに4泊5日の
キャンプも行っているんです。

「じゃぁ、見学がてら
 キャンプに行ってこい!」
という話になりまして、
夏休みに行ってきたんです。

カンタはこういったキャンプには
何度か参加したことがあるのですが、
このキャンプが、かなりハードだったらしく、

帰って来たのが午後2時頃でしたかね。
私がその日の仕事を終えて
夜7時頃に家に帰ってきたら、
ベッドで寝てるんですよ。

昼寝なんてしたことがないカンタが
帰ってきてすぐに寝ちゃって、
夜7時になってもまだ寝てるんです。

よっぽど
ハードだったんですね。

さて、このカンタが目指している山村留学、
「誰でも簡単に行けます」というものではないんです。

まず、出願するためには
親子同伴で一泊二日の
「体験合宿」なるものに参加をしないと、
出願もできないんです。

昨年10月、
その体験合宿に
行ってきました。

実は・・・
その体験合宿の少し前、
カンタの山村留学に対する
態度がちょっと変わってきたんです。

それまでは、
「来年は、山村留学に行くんだぁ~!」
といった感じで、

「お父さん、
 僕が旅立つ時の練習をしよう!」とか言って、

イメージは
電車で最後のお別れのシーンですよ。

カンタ:「おとうさぁぁぁ~ん!
いってきまぁぁぁぁ~す!」

私:「かんたぁぁぁ~!
がんばってくるんだよぉぉぉぉぉ~!!!」

(電車が動き出します)

カンタ:「おとぉさぁぁぁ~ん!」

私:「かんたぁぁぁ~!!!」
カンタ独り立ち!? その1

(泣き崩れるわたし)


カンタ:「じゃぁ、次は、帰ってきたときの練習をしよう!」

カンタ:「1年ぶりの再会です。電車が上田駅に到着です。
おとうさぁぁぁぁ~ん!帰ってきたよぉぉぉ~!」

私:「かんたぁぁぁ~!おかえりぃぃ~!」

こんな感じです(笑)

こんな予行練習も
何度もやっていたのですが・・・

その「体験合宿」直前、カンタが
こんなことを言うようになりました。

「おとうさん・・・・、
 山村留学ってぇ・・・・
 試験で落とされることも
 あるんだよねぇ・・・?」

と、その言い方は
落とされたら落とされたで、
それはそれでいいか・・・

って感じなんです。
「おいおい、それはどういうことなんだ?」
と私が聞くと

「だってぇ・・・
 山村留学に行ったら、
 スシローとかないし~・・・」

なんて言うんです。

(カンタはスシロー好きです)

多分、段々「体験合宿」が近づいてきて、
現実を考え出したんでしょうね。

「ホントに行っちゃって
大丈夫か・・・・?」

多分、そんな感じです。
これ、親としてはちょっと複雑なんです。

そりゃ、これでカンタが家に居てくれたら
それはそれで、いままで通り、
楽しい毎日が待ってます。

でも、一度「行く!」と
決意したのに、
「スシローに行けなくなる」なんていう理由で
(もちろん、スシローだけではないのですが)
その挑戦をあきらめてほしくはないんです。

そんなビミョーな雰囲気の中、
体験合宿です。
その日はみんなで「稲刈り」をしてました。

その「稲刈り」を一緒にやります。

親は遠目から様子を見ています。

嬉しかったのは
山村留学をしている子ども達が
私達のことも含めてカンタのことを
すぐに受け入れてくれたことです。

さすが、親元を離れて1年間…
中には4年も来ている子もいるくらい、
そんな子達が集まっていますから、
素晴らしい子達ばっかりなんです。

その施設、小学校4年生から
中学3年生までの18人で
みんなで力を合わせて暮らしています。

ひとり、カンタより年下の
4年生の男の子がいました。
仮にA君といいましょう。

例えばですね、

晩ご飯をみんなで
食べているときのことです。

私と美恵先生はカンタから
ちょっと離れたところで食べていました。

相変わらずカンタの姿勢が悪いです。
家だったら、
「カンタ!姿勢!」と言って
注意しますがその時は
様子を見ていました。

すると、その4年生のA君が
カンタのところに来て
「カンタ君、背筋が曲がってる!」
と言って注意してくれたんです。

カンタも、まさか年下の子に
注意されるなんて思ってもいませんから
「はっ、はい!すみません!」みたいな感じで、
姿勢を正したんです(笑)

他にも、
自分が食べた食器は
当然、自分で洗うのですが、
その洗い方もいろいろとありまして、
そのA君がカンタに教えてくれるんですが、

カンタが水道の水をジャー!と出しながら
洗っていると、

「カンタ君!水がもったいない!」なんて
また注意してくれるんです。

また、
「はっ、はい!すみません!」
みたいな感じです(笑)

そして、そして、
圧巻は夕食のあとの「話し合い」です。

その日は翌日の日曜日にやる
仕事の段取りです。

ニワトリを飼っている
鳥小屋があるのですが、

その鳥小屋の使い勝手が
ちょっと悪いところがあるらしく、
プロジェクトリーダーの子が
バンバン話し合いを進めていくんです。

大人のスタッフの方もいますが、
まったく口を出さずに
見事なまでに話し合いが
進んでいくんです。

みんなが意見を出し合って
どんどん決まっていくんです。

あんな話し合い、
ウエジョビの学生だって
大人だって、なかなかできないですよ。

もぉ、ホントにスゴイなぁ~と思いました。

翌日、みんなでその鳥小屋を直しました。
ほかにも薪割りをしたり、
いろんな作業があります。

カンタも一緒にやりました・・・、
といいますか、

まったく、やる気がないんです。
半分、遊びながらやっているんです。

そして、お昼を食べたら
二日間の振り返りです。

スタッフの方と面談です。
「この二日間、どうでした?」
とスタッフの方がカンタに聞くのですが、

カンタは目も合わさず、
「う~ん・・・・」
とこんな感じです。

もぉ、それこそヒドイ姿勢なんです。

スタッフの方が一生懸命に
話して下さっているのに
グニャグニャしながら、
聞いているんです。

もう、完全に
「終わったな・・・」
と思いました。

それが昨年の10月のことです。

今日はこの辺にしますね。

さぁこのあと、
どんな展開になるのか・・・
お楽しみに?!

(↓の写真は本文とはまったく関係ありません…^-^;)
カンタ独り立ち!? その1
カンタ独り立ち!? その1




Posted by 比田井美恵 at 00:10│Comments(2)
この記事へのコメント
このお話、
何度読んでも聴いても、楽しすぎます!!
本文と関係ない写真にも
親子の絆を感じることができますから、
まったく関係ないわけでもないですね!!

自らこの状況を楽しむ!!を改めて
痛感いたしました~^O^
ありがとうございます!!
Posted by Aっこ at 2016年05月21日 09:50
Aっこさん

ありがとうございます!
この写真、私、好きなんですぅ~!
そのポイントをちゃんとついてくるあたり!
さすがAっこさんです!!^^

自らこの状況を楽しむ!(例えライオンに追いかけられても…) ですね!
こちらこそありがとです~!
Posted by 比田井美恵比田井美恵 at 2016年05月21日 10:46
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